一軒家のシロアリ駆除費用相場|坪数×工法別の目安費用と注意点

一軒家のシロアリ駆除費用相場|坪数×工法別の目安費用と注意点

一軒家のシロアリ駆除費用の相場はどれくらい?

一軒家のシロアリ駆除費用は坪数×工法でどう違う?

こういった疑問や要望にお答えしていきます。

「シロアリ 駆除 費用 一軒家 相場」で検索すると、数字がバラつき「結局いくら?」となりがちです。

相場は、家の大きさ(坪数・㎡)と工法(バリア/ベイト)、薬剤、施工密度、保証年数(点検費の有無)で変わります。

本記事は、戸建て(木造中心)での費用の考え方を、専門用語をかみくだきつつ整理しました。

工法別の目安、見積書の読み方、ムダを削る交渉ポイント、当日の追加費の回避、そして失敗しない「同条件3社比較」の手順まで、再発しにくい選び方を実務目線で解説します。

この記事の結論
  • 一軒家のシロアリ駆除は「坪数(1階床)×単価+諸費用+保証条件」で決まります。
  • 総額だけでの比較は危険。例えば20坪の目安は、バリア工法で約12.4〜16.6万円、ベイト工法で約18.6〜24.0万円のレンジ(業者資料の解説値)。
  • 同じ工法・薬剤・保証をそろえ、数量と単価の根拠が見える見積書を3社並べるのが近道です。
目次

一軒家のシロアリ駆除費用相場の見方:坪数×単価+保証で読む

一軒家のシロアリ駆除費用相場の見方:坪数×単価+保証で読む

戸建ての費用は「1階床の坪数(または㎡)×施工単価」を土台に、諸費用(養生・出張・廃材・駐車など)と保証条件(年数・範囲・点検費)の足し引きで決まります。

総額だけでは比較できません。

同じ工法・薬剤・保証をそろえたうえで、数量と単価の根拠が見える見積書を並べて読みましょう。

相場の読み方・7箇条

  1. 数量×単価=小計が合っているか(数量は㎡/m/箇所など、工法に応じた単位で表記)。
  2. 工法の違いを理解:バリアは「当日一括型」、ベイトは「初期+定期の積み上げ型」。
  3. 坪数は「延床」ではなく「1階床」を基準にする(間取り・基礎で増減)。
  4. 保証は年数だけでなく「再発時の無償再施工の条件」「点検回数・点検費の有無」を確認。
  5. 最低料金・下限坪数・狭小割増などの規定で、単価が実質的に変わる点に注意。
  6. 穿孔仕様(ドリル径・ピッチ・本数)や封鎖数量(m・箇所)が書かれているか。
  7. ベイトは「1年・5年の合計」で比較。管理費やステーション増設の条件を要確認。

坪数の数え方(まちがえやすいポイント)

  • 基準は「1階床」の実測に近い値。延床では大きくズレることがある。
  • 床下が入れない区画・土間・基礎形状により、処理数量は坪数から前後する。
  • 外周土壌処理や外基礎の穿孔注入がある場合、㎡に加えて「m」数量が別立てになる。

バリア工法とは

床下や土壌、基礎に小さな穴をあけて薬剤を注入・散布し、建物まわりに通せんぼを作る方法。

即効性が高く、当日で完了しやすい。

費用は処理面積(㎡)や外周(m)の数量×単価+諸費用で算出。被害が出ていて今すぐ止めたいケースに向く。

ベイト工法とは

建物外周に餌剤(ベイト)を設置し、シロアリに巣へ持ち帰らせて全体を弱らせる方法。

監視・管理型で即効性は低いが、予防と再発抑制に強い。費用は初期設置費+年次管理費の積み上げ。

床下施工が難しい家や薬剤散布を抑えたい場合に向きます。

  • 迷ったら:即効性重視→バリア。
  • 外周監視や薬剤量を抑えたい→ベイト。
  • 状況により併用も選択肢。

工法別の費用構造

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工法費用の組み立て相場を見るコツ
バリア工法床下処理(㎡)+外周処理(m)+諸費用+保証穿孔ピッチ・本数と薬剤の希釈倍率・使用量が妥当かを確認
ベイト工法初期設置費(ステーション数)+年次管理費(巡回・交換など)1年・5年の累計で比較。増設や交換条件を要チェック
併用高リスク部位をバリア、外周監視をベイトなどリスク別に最適化部位別の数量根拠と費用配分が明確かを見る

保証・点検費の読み方(ここが総額を左右)

  • 「最長〇年保証」だけでは不十分。条件(再発時の無償範囲・再施工具合)まで記載があるか。
  • 点検が「必須条件」なら、その年回数・料金を合計に織り込んで比較する。
  • 保証対象外の例(雨漏り・構造欠陥など)が明記されているかもチェック。

最低料金・下限坪数・割増の注意

  • 「下限20坪」などの規定で、実坪数が小さくても20坪計算になることがある。
  • 狭小・駐車不可・床下進入困難などの割増条件が別記されていないかを確認。
  • 諸費用(出張・養生・廃材・駐車)は別立てで透明に表記されているのが理想。

5年トータルでの比較フレーム

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項目A社B社C社
工法(バリア/ベイト/併用)
数量(㎡・m・箇所)
穿孔仕様(径・ピッチ・本数)
薬剤(銘柄・希釈・使用量L)
封鎖(材料・数量m/箇所)
諸費用(出張・養生・廃材・駐車)
保証年数・条件(点検回数/費用)
初年度合計(金額の根拠を明記)
年次費(点検・管理/ベイト等)
5年総額(=初年度+年次×4)
報告書(写真・位置図・使用量記録)

下の記入式を使うと、条件をいじらずに「5年総額」で比較できます(数値を埋めて使ってください)。

1年目(初期)= 坪数( ) × 単価( ) + 諸費用( )
2〜5年目= 点検費(年・回数)( ) + 管理費/薬剤補充( )
5年総額= 1年目合計 + 年次費用×4年(必要に応じて加算)

追加費用が出やすいケース

  • 床下点検口の新設、和室の畳上げ、湿気対策(調湿材・換気扇)などは別工事扱いになりやすい。
  • 蟻害で木部補修が必要な場合、駆除費とは別に大工工事の見積が出ることがある。
  • 封鎖作業(配管貫通部・基礎クラック)の数量が現地次第で増えることがある。

シロアリ駆除一軒家相場|坪数別・工法別のめやす費用(20坪・30坪)と注意点

シロアリ駆除一軒家相場|坪数別・工法別のめやす費用(20坪・30坪)と注意点

相場は「1階床の坪数(㎡)×単価」を土台に、諸費用(養生・出張・駐車など)と保証(年数・点検費)で前後します。

下は数え方と費用構造を踏まえた“実務的な目安”です。

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坪数の目安バリア工法(薬剤処理)ベイト工法(誘引監視型)見るポイント
20坪(約66㎡)算定例:2,750円/㎡なら
約181,500円+諸費用。
(穿孔・土壌処理の密度で増減)
初年度の構成:
初回+月次管理。
18坪例で初年度合計約17.7万円/
2年目以降は年約5万円台の例。
バリア=「穿孔ピッチ・本数」「使用量」。
ベイト=「ステーション数」「年次費」。
30坪(約99㎡)算定例:2,750円/㎡なら
約272,250円+諸費用。
(外周・基礎形状で前後)
初年度は設置数が増えるぶん前後。
比較は「5年総額」で。
最低料金・下限坪数・狭小割増の
記載を確認。
  • 坪数は「延床」ではなく1階床が基準。外周処理は㎡とは別に「m」数量で積算されることがあります。
  • バリアは当日完結の一括型、ベイトは「初期+年次管理」の積み上げ型。工法が違えば費用構造も違います。
  • 保証は「年数」だけでなく「再発時の無償範囲」「点検の回数・費用」を合計に織り込んで比較。

シロアリ駆除業者3社比較表

同条件(工法・薬剤・保証・数量)を固定して3社比較するとブレずに判断できます。

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項目害虫駆除110番害虫駆除屋シロアリ110番
タイプ総合窓口型(最短即日手配)比較相談型(同条件で複数社の相見積り)シロアリ特化のネットワーク型
想定シーンまず状況を相談→最短で調査/着工価格・工法・保証を横並び比較したい一軒家のシロアリ駆除を専門的に相談
対応エリア全国(加盟店により条件差)全国(提携会社ネットワーク)全国(加盟店により条件差)
対応害虫/害獣シロアリ含む総合対応総合(シロアリ含む)シロアリ中心(他は要可否確認)
料金目安要見積(虫種/規模/工法で変動)要見積(同条件で複数社提示)例:1,320円/㎡・66㎡以下88,000円〜(税込・目安)
比較のしやすさ◯(総合案内で整理)◎(同条件で横並び比較)◯(条件統一で比較可能)
同条件指定◯ 工法/数量/保証/穿孔仕様を明記して依頼◎ テンプレ条件で複数社に同時依頼◯ 工法/数量/保証の条件固定がしやすい
最短対応◎ 24時間受付・即日調整◯ スケジュール次第◎ 24時間受付・即日調整
保証の明記最長5年(加盟店規定)各社の保証条件を横並び比較最長5年(加盟店規定/点検条件あり)
報告書写真・位置図・使用量の提出を依頼各社の記載充実度を比較写真・位置図・使用量の提出(推奨)
参考評価
公式/申込【総合】害虫駆除110番に無料相談【比較】害虫駆除屋で相見積り【専門】シロアリ110番で無料見積り

※料金・対応エリア・決済・保証は拠点/提携先により異なります。最新条件は申込み時の案内でご確認ください。
※星評価は各種レビューの編集部参考レンジです(地域・時期で変動)。

シロアリ駆除見積書の読み方:数量・工法・薬剤・保証(合格サイン/赤旗)

シロアリ駆除見積書の読み方:数量・工法・薬剤・保証(合格サイン/赤旗)

総額だけでは比較できません。

同じ工法・薬剤・保証をそろえたうえで、「数量×単価=小計」の根拠が見える見積書を3社並べて読みます。

坪数は「1階床」を基準にし、外周処理は別途m数量で積算されることがあります。

数量の出し方と穿孔仕様(径・ピッチ・本数)、薬剤の銘柄・希釈倍率・使用量、保証と点検費がそろっていれば、比較の精度は一気に上がります。

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項目合格サイン赤旗サイン
数量・単価㎡/m/箇所の数量を明記。単価×数量=小計が一致。総額のみ・「一式」表記で数量不明。根拠説明なし。
工法バリア/ベイト/併用の別と適用範囲が明記。「最新工法」などの抽象表現のみ。
薬剤銘柄・希釈倍率・使用量(L)を記載。SDS提示可。薬剤名がない/希釈が不明。
穿孔仕様ドリル径・ピッチ・穿孔本数、復旧方法の記載あり。「数カ所処理」など根拠のない表現。
封鎖(侵入経路)配管貫通・基礎クラックなどの数量(m・箇所)を明記。「サービス対応」などで数量が不明。
保証・点検年数・再発時の無償範囲・点検回数と点検費を明記。「最長〇年保証」だけで条件不明。点検費が後出し。
証跡現地写真・位置図・施工後のビフォーアフター提出。写真なし・位置図なしで再発時の検証が困難。

立会時のメモ(控えに写せば安心)

穿孔:径(例:Φ6mm)/ピッチ(例:30cm)/本数( )本
薬剤:銘柄( )/希釈( )%/使用量( )L/残液処理
封鎖:材料(シール・金網など)/数量( m・箇所)
引き渡し:写真・位置図・保証書・次回点検日

シロアリ駆除一軒家のムダを削るコツ:同条件のまま総額を抑える交渉

シロアリ駆除一軒家のムダを削るコツ:同条件のまま総額を抑える交渉

値引きは「作業効率」に効く提案が効果的です。

工法・薬剤・数量・保証をいじって金額だけ下げると、密度不足や再発リスクにつながります。

下の4ステップで、同条件のまま総額を抑えましょう。

  1. 条件固定:工法/薬剤/数量(㎡・m・箇所)/保証・点検費を先に確定。
  2. 段取り協力:複数の施工候補日、敷地内駐車可や近隣P確保、事前片付けを提示。
  3. 不要オプションの見直し:消臭・抗菌などは効果範囲と必要性を確認し、外せるものは外す。
  4. 支払まわり:振込・カード手数料、請求書払いの可否で諸費用が変わるか確認。
  • 当日追加費の回避:点検口新設・畳上げ・木部補修・封鎖増量は別工事になりやすいので、事前説明と写真で範囲を合意しておく。
  • 訪問勧誘への注意:「本日限定」などの強引な勧誘は契約前に一旦保留。クーリングオフの条件も確認しておく。

シロアリ駆除一軒家|施工当日の追加費を防ぐチェックリスト

シロアリ駆除一軒家|施工当日の追加費を防ぐチェックリスト

当日の“想定外の加算”は、事前のすり合わせでほぼ防げます。

下の「前日・当日・引き渡し」の順で、数量と範囲を固めましょう。

前日まで(範囲と数量を固定)

  • 見積の前提を再確認:工法/薬剤/数量(㎡・m・箇所)/保証年数・点検費。
  • 写真共有:穿孔予定位置・封鎖箇所(配管貫通・基礎クラック)・床下進入経路。
  • 段取り:施工候補日を複数提示、敷地内駐車 or 近隣P確保、屋内の障害物を片付け。
  • 追加費のトリガーを事前明記:点検口新設/畳上げ/木部補修/封鎖の追加延長など。

当日(作業前)

  • 工程説明と担当者名・緊急連絡先の確認。
  • 穿孔仕様:ドリル径(例:Φ6mm)・ピッチ(例:30cm)・本数の提示。
  • 薬剤:銘柄・希釈倍率・予定使用量(L)。SDSや製品資料の提示可否。
  • 「金額変更は必ず口頭+書面(または追記)で合意」のルールを確認。

作業中〜引き渡し

  • 作業中の変更は一旦停止→写真提示→数量・単価を書面追記→同意後に再開。
  • 引き渡し時:施工前後の同アングル写真/位置図/穿孔本数/薬剤使用量/封鎖数量。
  • 保証書:再発時の無償範囲、点検回数と点検費、次回点検日を明記。

当日メモ(控えとして写す)

穿孔:径( )mm/ピッチ( )cm/本数( )本
薬剤:銘柄( )/希釈( )%/使用量( )L/残液処理
封鎖:材料(シール・金網など)/数量( m・箇所)
引き渡し:写真・位置図・保証書・次回点検日

※訪問勧誘で契約した場合は、特定商取引法のクーリング・オフ(通常8日)を確認してください。
詳細は国民生活センターの解説をご参照ください。

シロアリ駆除一軒家|失敗しない同条件3社比較のやり方(テンプレ付)

シロアリ駆除一軒家|失敗しない同条件3社比較のやり方(テンプレ付)

比較は“条件を固定して数量×単価をそろえる”のがコツです。

下のテンプレをそのまま使えば、価格だけでなく密度と保証を同列比較できます。

進め方(5ステップ)

  1. 条件固定:工法/薬剤/数量(㎡・m・箇所)/穿孔仕様/保証・点検費。
  2. 資料を渡す:1階平面図・外観写真・被害箇所の写真(位置がわかるように)。
  3. 内訳を依頼:単価と数量が見える見積(諸費用の内訳も別立て)を指定。
  4. 証跡を条件化:施工前後の同アングル写真、位置図、使用量の記録を報告書に含める。
  5. 5年総額で比較:初年度+年次費を合算。増設・追加の条件も明記。

選定の優先順位(同点なら上から)

  1. 施工密度(穿孔仕様・使用量が明確)
  2. 保証条件(再発時の無償範囲・点検費の透明性)
  3. 報告書の質(前後同アングル写真・位置図・記録)
  4. 価格(初年度+5年総額)

※工法・薬剤・保証・数量を同一に固定したうえで提出を依頼してください。

シロアリ駆除一軒家相場でよくある質問(FAQ)

シロアリ駆除一軒家相場でよくある質問(FAQ)
一軒家の相場は結局いくら?坪数での早見は?

目安は「1階床の坪数×単価+諸費用+保証」。20坪でバリアは約12〜17万円、ベイトは約19〜24万円のレンジ。30坪は単価と外周処理の有無で前後します。

総額だけでなく数量と単価の根拠を見てください。

見積書はどこを見れば良い?赤旗は?

「数量×単価=小計」が合っているか、工法・薬剤の銘柄と希釈・使用量、穿孔仕様、封鎖数量、保証と点検費が明記されているか。

総額のみや「一式」表記は比較不能です。

費用を下げるには?安くするコツはある?

条件(工法・薬剤・数量・保証)を固定したまま「作業効率」に効く提案を。

候補日の柔軟化、駐車場の確保、事前片付け、不要オプションの除外が有効です。

密度や希釈を落とす値引きは再発リスクが上がるため避けます。

施工当日に追加費が出ないようにするには?

事前に「点検口新設・畳上げ・木部補修・封鎖延長」などの加算条件を紙で合意。

作業中の変更は一旦停止→写真提示→数量・単価を追記してから再開のルールに

バリア工法とベイト工法、どちらが一軒家に向く?

現時点の被害部位や建物条件で使い分けます。

即効性と一括性はバリア、継続監視と外周リスク管理はベイト。併用も選択肢です。

費用は構造が異なるため、1年と5年総額で比較をしてみて下さい。

シロアリ駆除一軒家相場|条件固定→3社比較が最短ルート

シロアリ駆除一軒家相場|条件固定→3社比較が最短ルート

本記事で重要なことをまとめると以下の通りです。

  • 相場は「1階床の坪数×単価+諸費用+保証」。総額だけでの判断は避ける。
  • 見積は「数量×単価=小計」が合うか、工法・薬剤・穿孔仕様・封鎖数量・保証条件まで確認。
  • 費用を下げるなら条件は固定し、日程・駐車・片付けなど作業効率で交渉。
  • 当日の追加費は、加算条件の事前明記と「変更は書面合意」のルールで回避。
  • 最終判断は1年+5年総額と報告書の質(写真・位置図・使用量)で。

同条件テンプレで3社に一括依頼すると、ブレずに比較できます。

※各社の料金・保証・決済は拠点・加盟/提携先により異なります。申込み時点の条件をご確認ください。

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