
シロアリ駆除業者に「今すぐ工事が必要」と言われました。悪質な業者ではないか心配です。



無料点検や訪問営業を受けたときは、何を確認してから契約すればいいですか?
シロアリ被害があると言われると、「家が傷む前に早く工事しなければ」と焦りやすくなります。
しかし、シロアリ駆除業者へ依頼するときは、被害があるかどうかだけでなく、点検結果の根拠・施工範囲・見積書・追加工事・保証条件を確認してから契約することが大切です。
無料点検や訪問営業を行う業者が、すべて悪質というわけではありません。
一方で、被害の根拠を十分に示さないまま不安をあおる、写真や見積書を持ち帰らせない、当日中の契約を強く迫るといった対応が重なる場合は、その場で契約せず立ち止まって確認する必要があります。
この記事では、シロアリ駆除業者を選ぶときの注意点と悪質業者によくある手口を整理し、床下写真・見積書・追加工事・保証の確認方法、まだ契約していない場合の業者探し、すでに契約した場合の相談先まで順番に解説します。
- まだ契約していない:その場で即決せず、床下写真・点検報告書・見積書を持ち帰る
- 点検を受けた:自宅のどこに被害があり、なぜ工事が必要なのか根拠を確認する
- 追加工事を勧められた:シロアリ駆除と換気扇・調湿材・補修工事を分けて見積もる
- 契約を急かされた:当日限定の値引きより、施工範囲・総額・保証条件を優先して確認する
- すでに契約した:契約書・見積書・写真・やり取りを残し、追加の契約や支払いを急がない
- 契約トラブルがある:新しい業者探しより先に、消費生活相談窓口など公的な相談先を確認する
まず「まだ契約していないか」「すでに契約したか」を分けて考えてください。
未契約なら、写真と見積条件を確認してから別の意見を聞く時間を確保します。
すでに契約して解約・高額請求・強引な勧誘などに不安がある場合は、契約書類と勧誘の経緯を残し、公的な相談先を利用できるよう準備します。






シロアリ駆除業者でまず注意したいこと


シロアリ駆除業者について調べている人でも、置かれている状況によって最初にすることは異なります。
まだ契約していないなら、被害と施工内容を確認する時間を確保できます。
一方、すでに契約して不安を感じている場合は、新しい工事を急いで決めるより、契約内容と勧誘の経緯を整理することが先です。
まだ契約していないならその場で即決しない
床下点検でシロアリや蟻道が見つかったとしても、説明を受けたその場で工事契約まで決める必要はありません。
まず、何が見つかったのか、どの範囲を施工するのか、いくらかかるのかを書面で確認します。
- 床下写真と点検報告書を受け取れるか
- 被害がある場所を具体的に説明してもらえるか
- 施工する面積と場所が分かるか
- 工法と追加工事を分けて確認できるか
- 消費税や諸費用を含む支払総額が分かるか
- 保証の対象範囲と条件を書面で確認できるか
「今日決めないと手遅れになる」と言われても、まず工事が急がれる根拠を確認してください。
説明を持ち帰り、家族や別の専門家へ相談できる状態にしてから判断する方が、不要な工事や条件の見落としを防ぎやすくなります。
すでに契約したなら追加契約せず書類を残す
訪問営業や無料点検のあとですでに契約し、「帰ったあとで不安になった」という場合は、まず手元の資料を捨てずに残してください。
- 契約書
- 見積書
- 点検報告書と床下写真
- 名刺・チラシ・会社案内
- メールやメッセージの履歴
- 支払いや工事予定を確認できる記録
追加の工事や支払いを求められても、契約内容に疑問が残っている間は、その場で新たな判断を重ねないことが大切です。
訪問販売やクーリング・オフなど契約上の扱いは、後半で公的な一次情報をもとに整理します。
無料点検そのものではなく点検後の説明と契約の進め方を見る
「無料点検をする業者だから悪質」と一律に判断する必要はありません。
見るべきなのは、点検の目的や範囲を事前に説明するか、被害の根拠を示すか、見積書を持ち帰れるか、検討する時間を与えるかといった点検後の対応です。
会社名や点検目的、費用が発生する条件が分からないまま床下へ入ってもらう必要はありません。
分からないことがあれば、点検前に確認してください。
シロアリ駆除の悪質業者によくある手口


悪質なシロアリ駆除業者を見分けるときは、「訪問してきた」「料金が高い」といった一つの特徴だけで決めつけないことが大切です。
被害の根拠を十分に示さない、検討する時間を与えない、不要かもしれない工事までまとめて契約させようとするなど、複数の対応を組み合わせて判断します。
国民生活センターでも、住宅を点検した後に不安をあおって契約へつなげる「点検商法」について、現在も相談状況や事例を公表しています。
参考:国民生活センター「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」
一つ当てはまっただけで悪質業者と断定せず、説明の根拠・書面・契約を急かす対応が重なっていないかを確認してください。
突然訪問して無料点検を勧める
事前に依頼していない業者から突然「近所でシロアリが出た」「床下を無料で確認する」などと訪問された場合は、すぐに点検を受ける必要はありません。
まず、会社名・担当者名・訪問目的・何を点検するのか・点検後に営業や費用が発生する可能性があるのかを確認します。
説明が曖昧なまま「見るだけです」と床下へ入ろうとする場合は、いったん断って会社情報を確認してからでも遅くありません。
「このままでは家が危ない」と不安をあおる
シロアリ被害がある場合でも、どの程度傷んでいるのか、どこまで工事が必要なのかは建物ごとに異なります。
「すぐ柱が倒れる」「今工事しないと家全体が危険」など強い言葉だけで契約を迫られた場合は、被害箇所と緊急性の根拠を具体的に示してもらいましょう。
- シロアリや蟻道を確認した場所
- 食害している木材の場所と範囲
- 駆除が必要と判断した根拠
- 補修まで必要と判断した根拠
- 今日中に工事を決めなければならない理由
根拠が確認できないまま不安だけが大きくなる場合は、その場で契約を決めないようにしてください。
確認しにくい床下写真だけを見せる
床下は自分の目で確認しにくいため、点検写真は重要な判断材料になります。
ただし、木材の傷みだけを大きく写した写真では、自宅のどこを撮ったのか、被害がどの程度広がっているのか判断しにくいことがあります。
被害部分だけでなく、基礎や配管など周囲が分かる写真も見せてもらい、「家のどこを撮影した写真か」を説明してもらいましょう。
床下写真の具体的な確認方法は、次の章で詳しく整理します。
「今日なら安い」と契約を急がせる
値引きがあること自体だけで悪質とは判断できません。
しかし、「今日契約した場合だけ大幅に安くする」「一度帰るとこの金額ではできない」など、見積書を比較する時間を与えず契約を急かす場合は注意してください。
- 値引き前の価格の根拠が分からない
- 見積書を持ち帰れない
- 家族へ相談する時間を与えない
- 別の業者へ確認することを嫌がる
- 断るとさらに大きな値引きを提示する
値引き額よりも、施工内容と最終的な支払総額が妥当かを優先して判断します。
駆除以外の高額な追加工事をまとめて勧める
床下点検では、シロアリ駆除とは別に、床下換気扇・調湿材・防カビ処理・木材交換・基礎補修などを提案されることがあります。
建物の状態によって必要になる工事もありますが、シロアリが見つかったことと、すべての追加工事が必要であることは同じではありません。
シロアリ駆除と追加工事を分け、それぞれ「なぜ必要か」「いくらかかるか」を確認してください。
特に木材交換や基礎補修など大きな費用がかかる工事は、駆除業者の説明だけで決めず、必要に応じて工務店や建築の専門家へ確認する方法もあります。
床下点検で悪質業者を見分ける確認ポイント


床下は普段自分で確認しにくいため、点検した業者から見せられる写真や報告内容が大きな判断材料になります。
ただし、傷んだ木材だけを大きく写した写真を見ても、自宅のどこなのか、被害がどこまで広がっているのかまでは分からないことがあります。
「シロアリ被害があります」という結論だけでなく、場所・根拠・点検範囲まで説明してもらうことが大切です。
自宅のどこを撮った写真か説明してもらう
床下写真を確認するときは、被害部分のアップだけでなく、周囲の基礎・配管・束柱なども写った写真があると位置関係を把握しやすくなります。
- 撮影場所:玄関・浴室・キッチンなど家のどの付近か
- 遠景:基礎や配管など周囲との位置関係が分かるか
- 近景:蟻道や食害など問題とされた部分が確認できるか
- 複数箇所:被害が複数ある場合は場所ごとに説明があるか
写真を見せてもらうときは、「これは家のどの場所ですか」と聞き、その場で位置を説明してもらいましょう。
写真が分かりにくいことだけで悪質業者と断定はできませんが、自宅のどこを撮影したのか説明できない、別角度の写真を求めても応じてもらえないといった場合は、契約を急がず確認を続けます。
シロアリ・腐朽・湿気を分けて説明してもらう
床下の木材が傷んでいても、原因がすべてシロアリとは限りません。
水漏れや結露、木材の腐朽などが関係している場合もあるため、何を根拠にシロアリ被害と判断したのか確認してください。
- シロアリ被害:蟻道・食害跡・シロアリの個体など、判断した根拠を聞く
- 湿気:どの場所が湿っているのか、状態を確認する
- 腐朽:木材の傷みがシロアリによるものか、別の原因も考えられるか確認する
- 水漏れ:配管や雨水など、先に直すべき原因がないか確認する
シロアリ駆除と、水漏れ修理・腐朽した木材の補修は目的が異なります。
複数の問題が見つかった場合は、「何のための工事なのか」を分けて説明してもらうと判断しやすくなります。
点検した範囲と確認できなかった場所を聞く
床下点検では、建物の構造によってすべての区画へ入れない場合があります。
点検報告を受けるときは、確認できた場所だけでなく、どこまで点検し、どこは確認できなかったのかも聞いてください。
- 床下点検口から入れた範囲
- 玄関・浴室など床下から確認しにくい場所
- 基礎などで区切られて入れなかった区画
- 物理的に確認できなかった場所をどのように判断したか
点検できていない場所まで「家全体に被害がある」と断定された場合は、どの情報からそう判断したのか説明を求めましょう。
写真と点検報告書を持ち帰る
床下写真や点検結果は、その場で見せてもらうだけでなく、後から確認できる形で受け取るのが理想です。
- 床下写真
- 被害が見つかった場所
- 点検した範囲
- 確認できなかった場所
- 工事が必要と判断した理由
資料を持ち帰れば、落ち着いて家族と確認できるほか、別の業者へ同じ状況を伝えるときにも役立ちます。
写真や報告書を受け取れない場合でも、その場で契約を決めず、必要な内容をメモしてから判断してください。
シロアリ駆除の見積書・追加工事で注意するポイント


シロアリ駆除の見積もりは、合計金額だけを見ても適切か判断しにくいものです。
施工する面積、工法、処理する場所、追加工事、保証条件が違えば、同じ住宅でも見積額は変わります。
「いくらか」だけでなく、「何に、どこまで、いくらかかるのか」を分けて確認することが重要です。
施工面積・工法・処理範囲を確認する
見積書では、まず料金の対象となっている面積と施工場所を確認します。
延床面積、1階部分の面積、実際に処理する床下面積は同じとは限りません。
- 施工面積:何㎡を料金計算の対象としているか
- 施工場所:床下全面か、部分施工か
- 対象範囲:玄関・浴室・勝手口などを含むか
- 工法:どの方法を、どの場所へ使うのか
- 対象外:施工できない場所や別料金になる場所がないか
「シロアリ工事一式」「床下処理一式」とだけ記載されている場合は、施工面積・施工場所・工法を具体的に確認してください。
バリア工法やベイト工法など工法名を聞くだけでなく、なぜその方法を選ぶのか、建物のどこへ施工するのかまで説明してもらいましょう。
シロアリ駆除と換気扇・調湿材・補修を分ける
床下点検では、シロアリ駆除と一緒に、床下換気扇・調湿材・防カビ処理・木材交換・基礎補修などを提案されることがあります。
必要な工事が含まれている場合もありますが、すべてを「床下工事一式」にすると、それぞれの必要性と金額を比較しにくくなります。
- シロアリ駆除:駆除・予防処理そのものの費用
- 湿気対策:換気扇・調湿材などの費用と必要性
- 防カビ・防腐:実施する理由と対象範囲
- 木材補修:交換が必要な場所と理由
- 基礎補修:シロアリ駆除とは別に必要とされる根拠
特に湿気対策を勧められた場合は、「湿気がある」という説明だけでなく、水漏れ・雨水・排水など別の原因がないかも確認してください。
木材交換や基礎補修など大規模な工事は、シロアリ駆除と切り分け、必要に応じて工務店や建築の専門家にも確認すると判断しやすくなります。
税込総額と追加料金が出る条件を見る
現地調査後に追加作業が必要になる場合はありますが、契約前に「何が起きたら追加料金になるのか」を確認しておきます。
- 基本料金:どこまでが当初見積もりに含まれるか
- 追加料金:どのような作業で発生するか
- 諸費用:出張費・点検費など別費用がないか
- 支払総額:消費税を含め最終的にいくら支払うのか
- 追加時の確認:追加作業前に金額の説明を受けられるか
「工事を始めてみないと分からない」と言われる部分があっても、想定される追加作業と料金の決まり方までは確認できます。
広告や電話で案内された金額ではなく、現地確認後の見積書に記載された税込総額を基準に判断してください。
保証は年数より再施工・対象外条件を見る
シロアリ駆除業者を比較するときは、「保証○年」という年数だけで安心度を判断しないようにします。
同じ保証期間でも、再発したときに何をしてもらえるのか、どの場所が対象になるのかによって内容は異なります。
- 保証範囲:どの施工場所が対象になるか
- 再発時:再点検だけか、再施工まで含むか
- 費用:再施工時に出張費・薬剤費などがかかるか
- 条件:定期点検など保証を維持する条件があるか
- 対象外:増改築・水漏れなどで保証対象外になる条件があるか
- 保証会社:どの会社が保証を発行し、どこへ連絡するのか
口頭で「保証があります」と聞くだけでなく、保証書の対象範囲・再施工条件・対象外事項まで確認してから契約してください。
信頼できるシロアリ駆除業者を探す方法


悪質業者を避けるためには、「有名だから」「料金が安いから」といった一つの条件だけで業者を決めないことが大切です。
会社情報、点検する人・施工する会社、資格や協会名簿、見積内容などを組み合わせて確認し、説明に納得できる業者を選びます。
資格や協会への登録だけで安全と決めつけず、最終的には床下写真・施工範囲・料金・保証を書面で確認してください。
会社情報と実際に施工する会社を確認する
まず、契約する相手と実際に自宅へ来る会社が分かる状態にします。
相談窓口や紹介サービスを利用する場合は、受付した会社と現地調査・施工を担当する会社が異なることもあるため、見積もりを受ける段階で確認しておくと安心です。
- 会社名:正式な法人名・屋号を確認する
- 所在地:会社や営業所の所在地を確認する
- 連絡先:工事後にも連絡できる電話番号などがあるか確認する
- 訪問会社:実際に床下点検・施工をする会社名を確認する
- 契約先:見積書や契約書を発行する会社を確認する
- 保証先:施工後の保証をどの会社が担当するか確認する
受付窓口・施工会社・保証会社が異なること自体で悪質と判断する必要はありません。
重要なのは、トラブルや再発があったときに「どの会社へ連絡すればよいか」が契約前に分かることです。
しろあり防除施工士・協会名簿も判断材料にする
地域のシロアリ駆除業者を調べるときは、公益社団法人日本しろあり対策協会が公開している登録施工業者会員名簿や、しろあり防除施工士の検索も判断材料にできます。
協会名簿への掲載や資格の有無は候補を確認する材料の一つであり、それだけで契約先を決めないようにしてください。
名簿で業者候補を探す方法や、一覧を見るときの比較ポイントは、シロアリ駆除業者一覧の見方でも整理しています。
悪質業者の実名が気になるなら行政処分情報も確認する
「この会社は以前に行政処分を受けていないか」と気になる場合は、インターネット上の口コミだけでなく、公的な情報を確認する方法があります。
消費者庁の特定商取引法ガイドでは、消費者庁・地方経済産業局・都道府県による特定商取引法に基づく行政処分を、事業者名などから検索できます。
検索結果に会社名が出ないことは、「絶対に安全な業者」という証明ではありません。
行政処分情報は確認材料の一つとして使い、現在の見積書・説明・契約条件も確認してください。
同じ床下写真・見積条件で別の業者にも確認する
まだ契約しておらず、1社の説明だけでは判断できない場合は、別の業者にも同じ建物情報と被害状況を伝えて確認します。
比較するときに条件を変えてしまうと、料金差が業者の違いなのか施工内容の違いなのか分かりにくくなります。
- 建物情報:構造・築年数など同じ情報を伝える
- 被害資料:床下写真や点検報告書があれば同じものを見せる
- 施工範囲:何㎡・どの場所を処理するかそろえて比較する
- 追加工事:駆除とは別に何を提案しているか比較する
- 総額:税込総額と追加料金が出る条件を見る
- 保証:年数だけでなく再施工・対象外条件も比べる
業者比較そのものを詳しく確認したい場合は、シロアリ駆除のおすすめ業者と選び方も参考にしてください。
まだ契約しておらず、別の点検先を探している場合
現在分かっている被害場所や床下写真、すでに見積書がある場合はその内容を整理し、施工範囲・料金・保証条件を確認してください。
※対応可否・施工内容・料金・保証などは、地域・建物・被害状況によって異なります。
契約前に見積条件をご確認ください。
1社だけでは施工内容や見積額を判断しにくい場合は、もう1社にも同じ条件を伝えて比較します。
もう1社の条件も確認したい場合
先に確認した施工面積・処理範囲・追加工事・保証条件を伝え、金額だけでなく作業内容の違いを比べてください。
※対応エリア・施工内容・料金・保証などは、建物や被害状況によって異なります。
契約前に条件をご確認ください。
悪質なシロアリ駆除業者と契約してしまった場合


訪問営業や無料点検のあとに契約し、「帰ったあとで高すぎると感じた」「説明と違う気がする」「解約したい」と不安になることもあります。
この段階では、新しいシロアリ駆除業者へ申し込むことより、契約書類と勧誘の経緯を残し、現在の契約について早めに相談することを優先してください。
契約書・見積書・写真・やり取りを保存する
まず、契約に関係する資料を一か所へまとめます。
- 契約書:契約日・会社名・工事内容・金額を確認する
- 見積書:施工範囲・追加工事・支払総額を確認する
- 点検資料:床下写真・点検報告書を保存する
- 会社資料:名刺・チラシ・会社案内を残す
- 連絡履歴:メール・メッセージ・通話日時などを残す
- 支払い記録:振込・カード決済など確認できる資料を残す
あわせて、業者が来た日時、無料点検を受けることになった経緯、どのような説明を受けて契約したのかを時系列でメモしておきます。
「今日契約しないと危険と言われた」「解約できないと言われた」など、判断に影響した説明もできる範囲で記録してください。
訪問販売に該当するか確認する
業者が自宅へ訪問して勧誘し、シロアリ駆除などの契約をした場合は、訪問販売として特定商取引法の対象になる可能性があります。
訪問販売に該当する場合、消費者庁は、法律で定められた書面を受け取った日から数えて原則8日以内であれば、書面または電磁的記録によるクーリング・オフができると案内しています。
ただし、自分から訪問を依頼した場合など、契約の経緯や内容によって法律上の扱いが異なることがあります。「8日以内だから必ずできる」「8日を過ぎたから絶対できない」と自己判断せず、契約内容に不安があれば早めに相談してください。
参考:消費者庁「訪問販売」
クーリング・オフを妨げられた場合も自己判断で諦めない
「もう解約できない」「工事を始めたからクーリング・オフできない」などと言われても、それだけを理由に自分で諦めないようにしてください。
消費者庁は、事業者がクーリング・オフについて事実と異なる説明をしたり、威迫して消費者を誤認・困惑させたりしたためにクーリング・オフしなかった場合には、通常の期間を過ぎてもクーリング・オフできる場合があると案内しています。
「期間が過ぎた」「工事が始まった」という理由だけで判断せず、契約書と勧誘の経緯を準備して相談しましょう。
工事が始まっていても早めに相談する
工事予定日が近い場合は、契約内容に疑問があることを業者へ伝え、実施を待ってもらえるか確認します。
すでに工事が始まっている、工事が終わっている、代金の一部を支払っている場合でも、契約や請求に不安があれば相談できます。
解約を申し出たときに高額な違約金や追加料金を求められた場合も、その場で新たな支払いや契約を決めず、請求内容が分かる書面を残してください。
消費者ホットライン188へ相談する
契約の扱い、解約、クーリング・オフ、高額請求などについて自分で判断できない場合は、消費者ホットライン「188」へ相談できます。
188は、最寄りの消費生活センターなどの消費生活相談窓口を案内する全国共通の電話番号です。
相談前に手元へ準備したいもの
- 契約書・見積書
- 床下写真・点検報告書
- 契約日と訪問された日時
- どのような説明を受けたか分かるメモ
- 工事がどこまで進んでいるか
- 支払済みの金額や請求書
契約トラブル中の方は、別の駆除業者へ新たに申し込むより、まず現在の契約と支払いについて公的な相談窓口へ確認してください。
シロアリ駆除業者の注意点・悪質業者に関するFAQ
- 無料点検を受けたら、その業者へ工事も依頼しないといけませんか?
-
無料点検を受けただけで、その業者へ工事を依頼する必要はありません。
床下写真・点検報告書・見積書を受け取り、施工範囲や総額を確認してから判断してください。
別の業者にも同じ被害状況を伝えて確認する方法もあります。
- シロアリがいると言われたら、すぐ駆除工事を契約すべきですか?
-
シロアリ被害が確認された場合でも、その場で契約を即決する必要はありません。
どこに被害があるのか、どの範囲を施工するのか、追加工事が必要なのか、税込総額と保証条件まで確認してから判断します。
特に「今日中に契約しないと危険」と言われた場合は、なぜ今日中の判断が必要なのか根拠を確認してください。
- シロアリ駆除の悪質業者を実名で確認できるリストはありますか?
-
すべての悪質業者を網羅した公的な「ブラックリスト」があるわけではありません。
ただし、消費者庁の特定商取引法ガイドでは、特定商取引法に基づく行政処分を受けた事業者を、事業者名などから検索できます。
検索して会社名が出なかったことだけで安全と判断せず、現在の床下写真・見積書・契約条件もあわせて確認してください。
- 日本しろあり対策協会の会員なら安心して依頼できますか?
-
協会への登録は業者を確認する材料の一つですが、それだけで契約先を決める必要はありません。
実際に依頼するときは、点検結果の説明、施工範囲、見積総額、追加料金、保証条件、実際に施工する会社まで確認してください。
- 床下換気扇や調湿材もシロアリ駆除と一緒に契約した方がいいですか?
-
建物の状態によって必要になる場合はありますが、シロアリ駆除とは目的が異なります。
湿気がある場所や原因を確認し、シロアリ駆除・換気扇・調湿材・補修工事を分けて見積もってもらうと判断しやすくなります。
水漏れや雨水など別の原因が疑われる場合は、その原因への対応も切り分けて考えてください。
- 訪問販売でシロアリ駆除を契約したらクーリング・オフできますか?
-
訪問販売に該当する場合は、法律で定められた書面を受け取った日から数えて原則8日以内であれば、クーリング・オフできるとされています。
ただし、訪問の経緯や契約内容によって扱いが異なる場合があります。
また、事実と異なる説明や威迫によってクーリング・オフを妨げられた場合は、期間を過ぎても対象になる場合があります。
「自分の場合もできる」と自己判断せず、契約書を準備して早めに消費生活相談窓口へ確認してください。
- すでにシロアリ駆除工事が終わっていても188へ相談できますか?
-
工事が終わったあとでも、契約内容・高額請求・解約・支払いなどに不安があれば、消費生活相談窓口へ相談できます。
契約書、見積書、点検写真、請求書、支払い記録、勧誘された経緯などをできる範囲で準備し、消費者ホットライン188へ相談してください。
シロアリ駆除業者は即決せず写真・見積書・保証を確認する


シロアリ駆除業者を選ぶときは、「悪質業者かどうか」を一つの特徴だけで判断するのではなく、点検結果・書面・営業対応を組み合わせて確認することが大切です。
被害があると言われてもその場で即決せず、自宅の床下だと分かる写真、施工範囲、税込総額、追加工事、保証条件を確認してください。
- まだ契約していない:床下写真・点検報告書・見積書を持ち帰って確認する
- 見積もりを受け取った:施工範囲・工法・追加工事・税込総額・保証を分けて確認する
- 別の意見も聞きたい:同じ被害資料と施工条件を伝えて比較する
- 悪質業者か不安:会社情報・資格・協会名簿・行政処分情報も判断材料にする
- すでに契約した:契約書・見積書・写真・勧誘の経緯を保存する
- 解約や高額請求で困っている:新しい業者へ申し込む前に消費者ホットライン188へ相談する
特に、当日限定の値引き、見積書を持ち帰らせない、不安をあおるだけで工事の根拠を示さない、駆除以外の高額な工事までまとめて契約させようとする場合は、いったん契約を保留してください。
反対に、写真と書面を確認でき、質問にも具体的な説明があり、検討する時間を取れるのであれば、施工内容を落ち着いて比較できます。
すでに契約トラブルになっている方へ
解約、高額請求、クーリング・オフなどに不安がある場合は、ここから別の駆除業者へ申し込まず、まず現在の契約について消費生活相談窓口へ確認してください。
まだ契約しておらず、別の点検先を探している方へ
羽アリや蟻道を見つけた場所、建物の築年数、すでに床下写真や見積書がある場合はその内容を整理して、点検方法・施工範囲・料金・保証条件を確認してください。
※対応可否・施工内容・料金・保証などは、地域・建物・被害状況によって異なります。
契約前に見積条件をご確認ください。
