シロアリ駆除会社の選び方｜費用相場と信頼できる会社の条件

こういった疑問や要望にお答えしていきます。

シロアリ駆除会社を初めて探すとき、多くの人がこうした不安を抱きます。

結論から言うと、シロアリ駆除会社は金額の安さだけで選ばず、「調査の丁寧さ」「工事内容（方式・範囲・数量）」「保証とアフターフォロー」の3点で比べることが大切です。

見積りは2〜3社から同じ条件で取り、内容を横並びで比べるのが、失敗を減らすいちばんの近道です。

この記事では、シロアリ駆除会社のタイプ別の特徴や費用相場、見積書でチェックすべきポイント、注意したい会社のサインまで、初めての人でも分かりやすく整理しました。

これから業者探しをする人は、そのままチェックリスト代わりに使ってください。

シロアリ駆除会社は「価格より中身」で選ぶ

シロアリ駆除は、一度の工事で十数万〜数十万円になることもある大きな出費です。

つい「少しでも安く」と考えがちですが、安さだけを優先すると「薬剤の量が足りずすぐ再発した」「床下の点検口まわりだけで肝心な場所は処理されていなかった」といった失敗につながりやすくなります。

むしろ重視したいのは、調査の丁寧さと、見積書に書かれた中身です。

きちんとしたシロアリ駆除会社ほど、見積書に処理範囲（どこまでやるか）・メートル数や㎡数（どれくらいの量か）・薬剤名と濃度・保証期間と条件を細かく記載し、写真付きの報告書についても説明してくれます。

ここが曖昧な会社ほど、工事の中身が見えにくく、あとからトラブルになりがちです。

シロアリ駆除会社を選ぶときは、まず「いくらか」ではなく「どこまで・何を・どの条件でやってくれるのか」から確認してみてください。

そのうえで同じ条件（同一スコープ）で2〜3社の見積りを比べると、価格と内容のバランスが取りやすくなります。

シロアリ駆除会社のタイプ別特徴（専門会社・総合害虫・工務店など）

ひとくちに「シロアリ 駆除 会社」と言っても、実際にはいくつかのタイプがあります。

それぞれ得意分野や強みが違うので、自分の家の状況や優先したいポイントに合わせて選ぶことが大切です。

シロアリ専門会社（専門業者）

総合害虫・害獣駆除会社

ハウスメーカー・工務店・リフォーム会社経由

地域密着の地場業者

どのタイプが絶対に正解、というわけではありません。

自分の家の構造・予算・今後のメンテナンス計画を踏まえて、「この会社なら長く任せられそう」と感じるところを選ぶのがポイントです。

シロアリ駆除会社にかかる費用相場と見積りの見方

シロアリ駆除会社に依頼するとき、いちばん気になるのが費用相場です。

とはいえ、「1坪◯円〜」などのざっくりした表現だけでは、自分の家に当てはめにくいですよね。

ここでは、木造戸建てかマンションか・被害の程度で、おおよその目安を整理してみます。

木造戸建て・マンション別のおおよその目安

ケース	建物・状況の例	費用の目安（税込）
点検・予防中心	木造戸建ての1階床下を中心に薬剤散布＋点検。被害はまだ確認されておらず、予防目的がメイン。	8万〜15万円前後
一般的な被害（軽〜中程度）	床下の一部の柱や土台に食害あり。1階全体＋周辺の土壌処理、玄関・水回りも含めてしっかり施工。	15万〜25万円前後
被害が広範囲（中〜重度）	複数の部屋や基礎まわりに被害が広がっているケース。部分的な補修や床の張り替えを伴うことも。	25万〜40万円以上
マンション・集合住宅の一室	1階の専用庭付き住戸や、配管ルートからの侵入が疑われるケース。床下は共用部扱いになることも多い。	10万〜20万円前後（管理組合の負担になる場合もあり）

あくまで「目安」なので、実際の費用は建物の構造・床下の状態・被害の範囲・選ぶ工法によって変わります。

重要なのは、金額そのものよりも、「その金額でどこまで・何をしてくれるのか」が見えることです。

見積書で必ずそろえたい項目（同一スコープ）

この「方式／範囲／数量／保証／報告書／追加費用の条件」をそろえた上で、2〜3社から見積りを取りましょう。

合計額だけを見比べるのではなく、内容を横並びにすることで、「なぜ高いのか・なぜ安いのか」の理由が見えてきます。

見積書に数字がほとんど書かれていない、説明があいまいな場合は、そのまま契約せず、きちんと説明してくれる会社を優先した方が安心です。

シロアリ駆除会社の見積り前に準備しておきたい情報とチェックポイント

シロアリ駆除会社に連絡する前に、家の情報や気になっている症状を整理しておくと、話がとてもスムーズになります。

ここでは、電話や問い合わせフォームで聞かれやすい項目をチェックリストにしました。

事前に整理しておきたい家の情報

「もしかしてシロアリ？」と思ったきっかけメモ

こうした「気になっているポイント」を事前にメモしておくと、シロアリ駆除会社の担当者も、調査時に重点的に見る場所をイメージしやすくなります。

スマホで撮っておくと役立つ写真

これらの情報をまとめておくと、見積りの精度が上がるだけでなく、複数のシロアリ駆除会社に同じ条件で相談しやすくなります。

ひと手間かかりますが、あとで「こんなはずじゃなかった」と後悔しないための大事な準備です。

シロアリ駆除会社を選ぶときの注意点・よくある失敗例

「シロアリ 駆除 会社」を検索すると、広告やチラシでたくさんの会社が出てきます。

その中にはきちんとした会社も多い一方で、「ちょっと注意したいパターン」もあります。

よくある失敗例を知っておくと、契約前にブレーキをかけやすくなります。

不安をあおる言葉を多用するシロアリ駆除会社ほど、冷静な判断がしづらくなります。

説明が分かりやすく、見積りや報告書に数字と写真がきちんと残る会社を軸に、「ここなら任せてもいい」と感じられるかどうかを確認してみてください。

シロアリ駆除会社3サービス比較（シロアリ110番・害虫駆除110番・害虫駆除屋）

ここからは、全国対応で相談しやすい3つのサービス「シロアリ110番」「害虫駆除110番」「害虫駆除屋」について、特徴と使い分けのイメージをもう少し詳しく見ていきます。

まずは、ざっくり比較できる表からご覧ください。

項目	シロアリ110番	害虫駆除110番	害虫駆除屋
タイプ	シロアリ駆除の総合窓口型サービス（全国対応）	害虫全般に対応する総合窓口型サービス（シロアリにも対応）	全国の加盟店から最適な業者を紹介する比較・紹介サービス
想定シーン	まず状況を聞いてほしい／どこに頼めばいいか分からない／シロアリのことを専門的に相談したい	シロアリだけでなく、ゴキブリ・ハチなど他の害虫もまとめて相談したい	とにかく早く来てほしい／価格とスピードのバランスを重視したい／複数社を比較したい
料金イメージ	1㎡あたり○○円〜など、加盟店ごとに目安単価を提示。見積り・出張無料が基本。	害虫の種類ごとに分かりやすい料金メニューを用意。シロアリ駆除も相場内の価格帯で相談しやすい。	シロアリ駆除は1坪あたり○○円〜など、シンプルな基本料金制。見積り後の追加請求なしをうたう。
強み	24時間365日受付で相談しやすく、日本しろあり対策協会指定工法に対応した加盟店も多い。	害虫全般の相談窓口として使いやすく、「まずは電話1本でまとめて相談」しやすい。	複数の加盟店ネットワークから、価格とスピードのバランスが良い業者を紹介してもらえる。
同条件での見積り比較	◯：条件を伝えれば、それに合う加盟店を紹介してもらいやすい。	◯：シロアリ駆除に絞った相談も可能で、他の害虫対策と合わせた提案も受けやすい。	◎：延床面積・保証年数などをそろえて、複数社の見積りを比較しやすい。
公式・申込み	総合窓口｜シロアリ110番に無料相談	害虫全般OK｜害虫駆除110番で相談	価格重視｜害虫駆除屋で複数社見積り

気になる症状がある方は、無理に自分だけで抱え込まず、シロアリ駆除会社の無料相談をうまく頼っていきましょう。

そのうえで、少しでも不安があれば、次のような流れで動き出すのがおすすめです。

3サービスの使い分けイメージ

シロアリ110番にまず無料相談し、自宅の状況とざっくりした費用感・施工イメージを聞いてみる。

シロアリ以外の害虫も気になる場合は、害虫駆除110番にも相談し、「まとめて対策する」イメージで比較する。

価格やスピード重視で複数社を比べたい場合は、害虫駆除屋で同条件の見積りを集め、施工範囲・保証・総額をならべて検討する。

どのサービスを利用する場合も、「駆除だけ」ではなく、予防処理と保証まで含めたトータルの提案になっているかどうかを必ず確認しましょう。

短期的な金額だけでなく、数年単位で見たときの安心感が大切です。

シロアリ駆除会社に依頼した後のアフターケアと再発防止

シロアリ駆除会社に工事をしてもらったら、そこで終わりではなく、「どう守り続けるか」が大事になります。

工事内容がしっかりしていても、湿気や木部の状態が悪いままだと、数年後に再発するリスクはゼロではありません。

施工後の定期点検を活用する

点検のたびに「どこを見て、どうだったか」を聞いておくと、住まいの状態も把握しやすくなります。

気になるところがあれば、遠慮せず質問しておきましょう。

日常生活でできる再発防止のコツ

シロアリ駆除会社に「うちの家で気をつけたほうがいいポイントはどこですか？」と聞いておくと、その家ならではの注意点も教えてもらえます。

工事のあとも、パートナーとして頼れる存在かどうかが大切です。

保証期間中の連絡は「気になったらすぐ」が基本

「もう少し様子を見てから…」と先送りにすると、保証期間が切れてしまうこともあります。少しでも気になったら、写真を添えて相談してみるくらいの気軽さで大丈夫です。

シロアリ駆除会社選びに関するよくある質問（FAQ）

シロアリ駆除会社の見積りは、何社くらいから取ればいいですか？

目安として2〜3社から取るのがおすすめです。1社だけだと、その金額や内容が高いのか安いのか判断しづらいからです。

大切なのは、価格だけでなく方式・処理範囲・㎡数・保証・報告書などの条件をそろえた「同一スコープ」で比べることです。

バリア工法とベイト工法、どちらを選べばいいですか？

床下から薬剤を散布してバリアを作る方法（バリア工法）は、既存住宅の予防や被害がまだ広がっていないケースでよく採用されます。

一方、地面にベイト剤を設置して巣ごと弱らせるベイト工法は、環境や周囲の状況に配慮しつつ長期的に管理したい場合に向いています。

建物の構造や被害状況によって適した工法は変わるため、シロアリ駆除会社から「なぜその工法を選ぶのか」を説明してもらい、納得してから選ぶのが安心です。

保証期間はどれくらいが目安ですか？

一般的には5年前後の保証を設定しているシロアリ駆除会社が多いです。ただし、「保証期間＝何もしなくてよい期間」というわけではありません。

保証の内容（再発時の再施工が無料か、点検は何回か、対象範囲はどこまでか）を必ず確認し、保証書や契約書に書面で残してもらいましょう。

賃貸や分譲マンションでも、個人でシロアリ駆除会社に依頼できますか？

専有部分（自分の居室内）だけの対応であれば、個人で依頼できるケースもあります。

ただし、床下や基礎・配管スペースなどの共用部分に関わる施工は、管理組合やオーナーの承認が必要になることが多いです。

見積りを取る段階で「管理会社向けの報告書を出してほしい」と伝えておくと、あとで共有しやすくなります。

市販の薬でのDIYと、シロアリ駆除会社に頼むのはどう違いますか？

市販のスプレーや木部用の防蟻剤で「見えている部分」を処理することはできますが、床下・土壌・基礎まわりを含めた全体設計や、長期的な保証まではカバーしづらいのが実情です。

シロアリ駆除会社は、建物の構造や湿気の状態を踏まえて「どこにどの薬剤をどれくらい使うか」を設計し、施工後も点検や保証でフォローしてくれます。

被害が疑われる場合は、まずプロの点検を受けたほうが安心です。

工事当日は、家の中をどこまで片づけておけばいいですか？

床下点検口のまわり（キッチン・洗面・廊下など）と、玄関・勝手口まわりは、作業しやすいように荷物をどかしておくとスムーズです。

どこを片づければよいか迷う場合は、事前の打ち合わせでシロアリ駆除会社に「当日までに片づけておいたほうがいい場所」を聞いておくと安心です。

シロアリ駆除会社選びで後悔しないために

本記事で押さえておきたいポイントを整理すると、次のようになります。

「シロアリ 駆除 会社」を選ぶとき、どうしても気になりやすいのが金額です。

ただ、安さだけで決めてしまうと、施工範囲が狭かったり、薬剤量や保証が十分でなかったりして、数年後に再発してしまうリスクもあります。

大切なのは、調査の丁寧さ・施工内容（方式／処理範囲／数量）・保証と報告書まで含めて、「この内容ならこの金額」と納得できるシロアリ駆除会社を選ぶことです。

そのためにも、見積りは2〜3社から同じ条件（同一スコープ）で取り、内容を横並びで比べてみてください。

シロアリは、見つけたときにはすでに家の内部で進行していることも多い害虫です。

一方で、早めにシロアリ駆除会社へ相談し、内容をきちんと比べて選べば、「想像していたよりも早く・シンプルに」不安を手放せるケースも少なくありません。

この記事の内容をチェックリスト代わりにしながら、まずはできる範囲で「情報を集めて比べる」ところから始めてみてください。