
ネズミ駆除の「超音波」って、本当に効くの?
置き方や機種で結果が変わるなら、結局どれがいい?



ペットがいるけど大丈夫?
「効かなかった」とき、次に何をすればいいかも知りたい…。
こういった疑問に、できるだけ現実的に答えていきます。
結論から言うと、ネズミ駆除の超音波は「単独で解決」ではなく、補助として短期で見切るのが失敗しにくい使い方です。
この記事では「おすすめ機種」→「効かなければ次にやること(封鎖・清掃・トラップ)」→「置き方と運用ルール」の順で、今日から動けるように整理します。
- 超音波は「補助」。効果は環境でブレるため、1〜2週間で「効く/効かない」を判断する
- 選ぶなら「電源(コンセント/電池/ソーラー)」「使う場所(屋内/屋外)」「設置の自由度」で決める
- ダメなら次は「封鎖→清掃→トラップ」。順番を守るほどムダ買いが減る
- 不安が強い/天井裏っぽい/再発が続くなら、早めに業者の現地調査で状況整理すると早い
ネズミ駆除の「超音波」は効く?まず期待値をそろえる


超音波グッズは「効いた」「全然ダメだった」が分かれやすいジャンルです。
先に期待値をそろえておくと、遠回りが減ります。
- 超音波は「ネズミを追い出す」より、「寄りつきにくくする」補助と考える
- 壁・家具・床下/天井裏など“遮られる場所”には届きにくい(=設置場所が結果を左右する)
- 慣れが出ることもあるため、「短期で判定→次の手」に切り替えるのが現実的
公的資料でも、超音波の実用効果は「評価がまちまち」「絶対ではない」といった整理がされています(東京都の資料:ねずみ防除に関するQ&A、Q6)。
東京都保健医療局:ねずみ防除関係資料(PDF)
超音波が「効きやすい」ことがあるケース
- 被害が軽めで、侵入口がまだ増えていなさそう
- ネズミの通り道(壁際・配管のそば)に、遮られない位置で置ける
- 「餌がない」「散らかっていない」など、環境が整っていて居心地が悪い
超音波が「効きにくい」ことが多いケース(ここは早めに次へ)
- 天井裏・壁の中・床下の気配が強い(音が届きにくい)
- フンが毎日増える/においが強い/再発を繰り返す(すでに巣が近い可能性)
- 侵入口が複数ありそう(配管・換気口・基礎・屋根など)
ペットがいる家の注意点
超音波は、人には聞こえなくても動物には影響する場合があります。
ペット(犬・猫・小動物など)がいる場合は、まず製品の注意書きで「対象外」「使用不可」「設置距離」などの条件を確認してください。
迷うときは、ペットが普段いる部屋は避け、通路側・物置側などから試すのが無難です。
ネズミ駆除の超音波おすすめ5選


「おすすめを知りたい」人向けに、家庭で選びやすい軸で5つに絞りました。
選び方はこの3つだけ(迷ったらここに戻る)
- 電源:屋内はコンセントがラク/配線が難しい場所は電池/屋外入口はソーラーも選択肢
- 使う場所:屋内(キッチン・天井点検口付近)か、屋外(勝手口・物置)か
- 設置の自由度:置き型・壁掛け・吊り下げなど(通り道に当てやすいか)
おすすめ①:大進 DS-119(コンセント式 ねずみ超音波撃退器)
「まず屋内で試したい」人向けの定番枠。
コンセントに挿して運用できるので、最初のハードルが低いタイプです。
おすすめ②:セーブインダストリー SV-2256(電磁波・超音波式 ネズミ撃退器)
「超音波だけだと不安」な人向け。
併用タイプを検討したい場合の候補として押さえます。
おすすめ③:共福産業 ネズミアウトII KF002(乾電池式)
コンセントが遠い場所(収納・物置・点検口付近など)で「配線なし」で試したい人向け。
設置の自由度が上がるのが強みです。
おすすめ④:福農産業 DN-05(ソーラー式 超音波撃退器)
屋外の入口対策(勝手口・倉庫・庭側)で「電源を取りにくい」ケースの候補。
屋外で使う場合は、防水・設置向き・近隣への配慮も合わせて確認しましょう。
おすすめ⑤:セフティー3 STP-1(ネズミ撃退器)
「設置して様子を見る」運用をしたい人向けの候補。
家の中の“通り道”に当てやすいかを優先して選びます。
ここまで試しても「フンが減らない」「音や気配が変わらない」なら、超音波の勝負は引き延ばさない方がラクです。
ネズミ駆除超音波でダメなら次にやること|封鎖・清掃・トラップの優先順


ネズミ対策は、順番を守るほどムダが減ります。
ポイントは「入れない」「残さない」「捕まえる」の3つです。
- 封鎖:侵入口を減らして「また入ってくる」を止める
- 清掃:フン尿・におい・餌を減らして「居心地」を落とす
- トラップ:通り道に短期集中で「数を減らす」
1)封鎖:まずは「入れない」を最優先にする
超音波や忌避剤を増やすより先に、侵入口を減らす方が効果が出やすいです。
侵入口が残っていると、追い払っても“別ルートで再侵入”が起きやすくなります。
- 屋外:配管まわり/換気口/基礎の隙間/シャッター周辺など、外とつながる部分を優先
- 屋内:キッチン下・洗面台下の配管まわり、点検口付近など「通り道」になりやすい場所
- 危険な高所・広範囲は無理をしない(転落・感電・ケガのリスク)
2)清掃:フン尿は「触らない前提」で安全に
フン尿の放置は、においで定着しやすくなるだけでなく、衛生面の不安も増えます。
掃除は「手袋・マスク」を前提に、素手で触らない、乾いたまま掃き散らさない(粉じん化しやすい)を基本にしてください。
- 素手で触る・そのまま掃く(舞い上がりやすい)
- 天井裏・床下に無理に入って作業する(危険が高い)
3)トラップ:置くのは「壁際の通り道」+「短期で判定」
トラップは、やみくもに数を増やすより「通り道に当てる」方が結果が出やすいです。
壁際・家具の裏・配管沿いなど、“擦った跡が残りやすいライン”を探して、数日〜1週間の単位で設置→反応がないなら置き直す、の方が迷いが減ります。
今日やること(最短チェック)
- フン・音・荒らし跡の場所をメモ(できれば写真)
- 外周の「外とつながる隙間」を優先して確認(届く範囲だけ)
- 食品・ペットフードは密閉して、餌場を作らない
- 壁際の通り道にトラップを置いて、短期で判定する
ここまでやってもサインが続くなら、「超音波の問題」ではなく、侵入口・巣・個体数の段階に入っている可能性があります。
ネズミ用「超音波」の置き方|効いた・効かないを早く判断する運用ルール


超音波グッズは「買う」より「置き方」で差が出やすいタイプです。
ここでは、効かせるための置き方と、効かなかったときにすぐ切り替えられる運用をセットでまとめます。
置き方のコツ
- 超音波は「通り道」に当てる。部屋の真ん中より、壁ぎわ・配管まわり・出入りしそうなラインを狙う
- 遮蔽物(家具・箱・カーテン・ドア)を避ける。見た目より「音の通り道」を優先する
- 「一発で追い出す」より、短期で位置を調整して「効きやすい当たり場所」を探す
- 置きっぱなしで引っ張らない。1週間(遅くても2週間)で「次の手」に切り替える
置き場所の基本ルール|「壁ぎわ・出入口側・配管ライン」に向ける
ネズミは部屋の中央を堂々と走るより、壁ぎわや物陰に沿って移動しがちです。
なので、超音波も「広く散らす」より、通る可能性が高いラインに当てる方が噛み合いやすいです。
置き方チェック(届きやすさ優先)
- 壁ぎわに向けて、正面がふさがれないように置く(正面に箱・家具があると届きにくい)
- キッチン下・洗面台下など、配管が通る場所の近く(ただし水濡れしない位置)
- 玄関・勝手口・ベランダ側など「入り口になりやすい側」へ向ける(屋外向けは屋外向け機種)
- 床に直置きより、少し高め(棚の下段・台の上など)で“正面が抜ける”位置を優先
補足:超音波は遮られると届きにくくなるため、「置いた場所の見た目」より「正面が抜けているか」を重視すると失敗しにくいです。
家の状況別|最初に狙う「おすすめ設置スタート地点」
| 状況 | まず置く場所(スタート) | 理由 |
|---|---|---|
| キッチンで気配・食べ荒らし | キッチン下収納の外側/冷蔵庫の横(正面が抜ける) | 配管・壁ぎわの導線ができやすい |
| 天井裏っぽい音 | 天井点検口のある部屋の入口側(遮らない位置) | 壁の中〜天井裏の出入口になりやすいラインを狙う |
| ベランダ・物置側が怪しい | 屋外向けなら屋外で入口側へ/屋内向けなら窓・勝手口側の室内 | 侵入側を押さえた方が再侵入を減らしやすい |
| どこか分からない(正体不明) | フンが出る場所・音がする場所の近く(壁ぎわ優先) | 「サインの近く」で当てて、短期で位置調整する |
やりがちな失敗|「効かない置き方」あるある(先に潰す)
- 家具の裏・棚の奥に押し込む(正面がふさがれて届きにくい)
- 別室に置いて「壁越しに効く」と期待する(部屋が違うと届きにくい)
- ドアを閉めた部屋の外に置く(遮断されてしまう)
- 設置後に片付けをせず、餌場・隠れ場所がそのまま(ネズミ側のメリットが勝つ)
- 1か月以上ダラダラ続ける(効かなかったときの判断が遅れる)
この「効かない置き方」を避けたうえで、1週間で結論を出すとムダが減ります。


1週間で合否を出すために「見る指標」「動かすタイミング」「次の手への切り替え」
超音波で一番もったいないのは「なんとなく置きっぱなしで、1か月たっても結論が出ない」状態です。
ここでは、1週間で合否を出すために「見る指標」「動かすタイミング」「次の手への切り替え」を固定します。
- 「音が減った気がする」ではなく、フン・荒らし跡・音の回数をメモして判定する
- 3日で変化がなければ、置き場所を変える(遮蔽物を避けて通り道へ)
- 7日でサインが減らないなら「超音波だけ」は引っ張らず、封鎖・清掃・トラップへ切り替える
- 天井裏っぽい/フンが毎日増える/においが強いは、早めに次の手(または業者)へ
判定で見るのはこの4つ(最小セット)
超音波の効果は「ネズミが今どれだけ活動しているか」で見ます。
迷ったらこの4つだけ。
- フン:増えた?減った?(数より「新しいのが出るか」で見る)
- 音:カリカリ音・走る音が「何回くらい」あるか(夜の時間帯メモ)
- 荒らし跡:食品・ペットフード・ゴミ袋の破れが出るか
- におい:尿臭・獣臭っぽいにおいが強まるか(換気後も残るか)
コピペ用:1週間の記録テンプレ(これで結論が出ます)
【超音波 1週間判定メモ】
設置開始日:__月__日 設置場所:____(例:キッチン下の外側/冷蔵庫横)
部屋:____(例:台所) 設置高さ:__cm(ざっくりでOK)
0日目(設置前のサイン)
・フン:多い/少ない/不明(場所:____)
・音:毎晩/週に数回/たまに(時間帯:____)
・荒らし跡:あり/なし(内容:____)
・におい:強い/弱い/なし
3日目(中間)
・フン:増えた/減った/変わらない
・音:増えた/減った/変わらない
・荒らし跡:あり/なし
→ 変化なしなら「置き場所を変更」(通り道へ、遮蔽物なし)
7日目(判定)
・フン:新しいのが出る/出ない
・音:続く/ほぼ止まった
・荒らし跡:続く/止まった
結論:合格(続行)/不合格(封鎖・清掃・トラップへ)
運用ルール:0日目→3日目→7日目で「動かす」
超音波は「置いた瞬間に劇的に変わる」より、当たり場所を探して調整する方が現実的です。
次のスケジュールで動かすと迷いが減ります。
| タイミング | やること | 判断 |
|---|---|---|
| 0日目 | 設置前のサインをメモ(フン・音・荒らし跡・におい) | 「基準」を作る |
| 1〜2日目 | 置き方の基本に合わせる(壁ぎわ・通り道、遮蔽物なし) | 変化を観察 |
| 3日目 | 変化がなければ置き場所を変更(別の通り道へ) | 「置きっぱなし」をやめる |
| 7日目 | 新しいフン・音・荒らし跡が残るかで合否 | 不合格なら次へ切り替え |
| 最大でも14日 | 改善が弱いなら引っ張らない | 封鎖・清掃・トラップ(必要なら業者) |
「効かない」時にやりがちなNG判断(これで長引きます)
- フン掃除をした直後に「減った」と判断する(掃除で一旦消えるだけ)
- 置き場所を変えずに「そのうち慣れて出ていくはず」と待つ
- 別室に置いて「壁越しに効く」と期待する
- 超音波だけ追加購入して、封鎖・清掃が後回しになる
「早めに次へ」切り替えるべきサイン(超音波の限界ライン)
次のサインが強い場合は、超音波だけで引っ張らない方が結果的にラクです。
次章の「封鎖・清掃・トラップ」にそのまま移行してください。
- 新しいフンが毎日出る/増えている
- 天井裏・壁の中の音が続く(場所が特定できない)
- においが強く、換気しても残る
- 食品・ペットフードの荒らしが止まらない
- 同じ家で再発を繰り返している(侵入口が残っている可能性)
置き替えパターン集|キッチン・天井点検口・ベランダ別の動かし方


「置き方は分かったけど、結局どこからどこへ動かせばいい?」という人向けに、よくある家のパターンで“置き替えルート”を固定します。
基本は、サイン(フン・音・荒らし跡)の近くから始めて、通り道をずらしながら当たり場所を探すイメージです。
- 初日は「サインの近く」+「正面が抜ける位置」
- 3日で変化なし → 同じ部屋の“別の通り道”へ移動(壁ぎわ優先)
- 7日で変化なし → 部屋を変える前に「侵入口側(窓・勝手口側)」へ寄せる
- 置き替えのたびにメモ(場所・日付)を残すと、迷いが消える
パターン1:キッチンでフン・食べ荒らし(最頻出)
キッチンは「餌」があるので、ネズミが定着しやすい場所です。
超音波は“追い出し”より、寄りつきにくくする補助として、通り道を押さえます。
置き替えルート(例)
- 初日:冷蔵庫の横(壁ぎわ、正面が抜ける)
- 3日目:シンク下収納の外側(配管ライン寄り、ただし水濡れしない)
- 7日目:ゴミ箱・食品庫の近く(荒らし跡の“手前”)
- 変化が薄い:勝手口・窓側(侵入口側)へ寄せて、封鎖とセットで次へ
- 「餌がある」状態のままだと、超音波よりネズミ側のメリットが勝ちやすい
- 食品・ペットフードは密閉、ゴミはフタ付きで“餌場”を先に潰す
- 粘着シート等のトラップは壁ぎわに置く(部屋の真ん中は当たりにくい)
パターン2:天井点検口付近で音がする(天井裏っぽい)
天井裏の気配は、超音波が届きにくく「効きにくい側」に寄りがちです。
ここは、置く場所を工夫して短期で見切るのがコツです。
置き替えルート(例)
- 初日:点検口のある部屋の入口側(通り道に当てる/正面を塞がない)
- 3日目:同じ部屋の壁ぎわ(音が強い側の壁に寄せる)
- 7日目:その部屋の窓・ベランダ側(侵入口側の可能性を押さえる)
- 点検口を開けて天井裏に入って作業する(転落・釘・断熱材・感電など危険が大きい)
- 「天井裏に置けば効くはず」と無理に設置する(安全確保が難しい)
天井裏の気配が強い場合は、超音波で引っ張らず、侵入口の特定と封鎖(必要なら業者)へ早めに切り替える方が結果的に早いです。
パターン3:ベランダ・物置・庭側が怪しい(屋外→屋内の動線)
屋外側が怪しいときは、「室内で追い出す」より、屋外の入口で入りにくくする発想の方が噛み合いやすいです。
屋外で使うなら屋外向け機種(防雨など)を前提にしてください。
置き替えルート(例)
- 初日(屋外):ベランダの隅・物置の入口側(ネズミの通り道に向ける)
- 3日目(屋内):同じ面の窓側・勝手口側の室内(侵入口の“内側”を押さえる)
- 7日目:フンが出る場所の近く(サインの“現在地”に合わせる)
- 屋外側は「餌」も多い(ゴミ・ペットフード・落ち葉等)ので、環境改善の効果が出やすい
- 屋外の隙間(配管・換気口・基礎)を“届く範囲だけ”先にチェックすると早い
- 屋外での設置は近隣への配慮(向き・設置場所)も意識する
2台ある場合の置き方(最短で当てる配置)
2台あるなら「同じ部屋で並べる」より、入口側+サイン側に分ける方が当たりやすいです。
- 1台目:フン・荒らし跡が出る場所の近く(現在地)
- 2台目:勝手口・窓・配管面など、侵入口になりそうな側(入口側)
- 3日で変化が薄い台から動かす(メモしながら)
ネズミ駆除の超音波とセットで効きやすくする生活改善|餌・水・隠れ場所を断つ


超音波は「ネズミにとってイヤな環境」を作る補助になりやすい一方で、家の中に「餌」「水」「隠れ場所」が残っていると、ネズミ側のメリットが勝ちやすいです。
ここでは、超音波の効果を邪魔しないために、最低限やる生活改善を「短時間でできる順」にまとめます。
- 餌:食品・ペットフード・生ゴミを「密閉」して、出しっぱなしをゼロにする
- 水:シンク下の濡れ・水受け・床の水滴を減らす(夜だけでもOK)
- 隠れ場所:床置きの段ボール・紙袋・布の山を減らし、壁ぎわを通りにくくする
- サインが出る場所は、掃除→拭き取りで「においの目印」を減らす(安全装備は必須)
1)餌を断つ:密閉するだけで「居心地」が落ちる
ネズミ対策で一番効きやすいのは、実はグッズより「餌の管理」です。
夜だけでも、次の状態に寄せると変化が出やすいです。
- 食品:袋のまま置かず、フタ付き容器(硬めのケース)へ移す
- ペットフード:夜は必ず片付ける(食べ残しも同じ扱い)
- 生ゴミ:フタ付きゴミ箱+袋を二重にする(夜だけでも効果が出やすい)
- 果物・パン・菓子:出しっぱなしをやめ、棚の中へ
ポイントは「完全にゼロ」は難しくても、「取りやすい餌場」を消すことです。
超音波の設置場所(通り道)とセットで効きやすくなります。
2)水を断つ:夜の「濡れ」を減らすだけでも違う
ネズミは餌だけでなく、水にも引き寄せられます。
特にキッチン・洗面台・風呂場の近くで気配があるなら、夜だけでも次を意識してください。
- シンクの水滴を拭く(最後に一拭きでOK)
- 排水口のゴミ受けを空にする(においも減る)
- 洗面台下の収納に濡れタオルを置かない
- ペットの水皿は、可能なら夜だけ位置を変える(床にこぼれやすいなら特に)
3)隠れ場所を減らす:「壁ぎわの床置き」を優先して片付ける
ネズミは、物陰が多いほど動きやすくなります。全部を片付けるのは大変なので、まずは「壁ぎわ」「配管のある面」だけ優先すると現実的です。
| 見直す場所 | やること(最短) | 狙い |
|---|---|---|
| 壁ぎわの段ボール | 床置きをやめ、密閉ケースへ(当面は一か所にまとめるでもOK) | 隠れ場所を減らす |
| 紙袋・布の山 | 床から上げる/袋は捨てる | 通り道を作らせない |
| 食品庫の周辺 | 壁から少し離して掃除できる隙間を作る | 痕跡を見つけやすくする |
| 物置・納戸 | 床に直置きを減らし、通路だけ確保する | 「居場所」を作らせない |
4)サインが出る場所は「においの目印」を減らす(安全第一)
フン尿のにおいが残ると、同じ場所が通り道になりやすいことがあります。
掃除は無理のない範囲で、次の手順で「触らない前提」で進めてください。
- 素手で触る/乾いたまま掃く(舞い上がりやすい)
- 天井裏・床下に無理に入る(危険が大きい)
- 手袋・マスクを着用(まずここ)
- フンは「湿らせてから」回収(乾いたまま舞い上げない)
- 拭き取りで仕上げ(通り道のラインを軽く拭く)
- 掃除道具は分ける(食器用スポンジ等と兼用しない)
封鎖とトラップを強化するコツ|自力でやる範囲と限界


超音波で「判定不合格」になったら、次は入れない(封鎖)と減らす(トラップ)をセットで進めるのが現実的です。
ただし、やみくもに塞いだり、毒餌を置いたりすると、長引いたり二次トラブルになったりします。
ここでは「自力で安全にできる範囲」と「無理しない線引き」を固定します。
- 自力の主役は「封鎖」。トラップは封鎖の補助(通り道に置いて減らす)
- 封鎖は「屋外から見える隙間」「手が届く範囲」だけでOK。危険箇所は触らない
- 毒餌は安易に使わない(死骸回収が難しく、悪臭・二次被害になりやすい)
- 天井裏・壁の中が濃厚/再発が続くなら、早めに業者の調査で「侵入口と封鎖範囲」を確定する
自力でやるなら「封鎖が先」|見える隙間から潰す
ネズミ対策で差が出やすいのは、「捕まえたか」より「入れなくしたか」です。
自力でやるなら、まずは屋外から侵入口になりやすい隙間をチェックして、届く範囲だけ塞ぎます。
見つけやすい「入口候補」(見える範囲だけでOK)
- エアコン配管・給湯器配管の壁貫通部(パテが割れて隙間になりやすい)
- 換気口・通気口まわり(網の破れ、カバーの隙間)
- 基礎と外壁の取り合い、配管の立ち上がり周辺(小さな欠け・穴)
- 勝手口・窓のすき間(建付けが悪いと入口になることがある)
- 物置・倉庫・ベランダ側(屋外の物陰が多いと寄りつきやすい)
参考:侵入口の具体例や「危険箇所は無理しない」注意は、東京都のねずみ対策資料も分かりやすいです。
東京都「都民のためのねずみ防除読本」(PDF)
封鎖に使う材料の考え方|「かじられにくい素材」が基本
封鎖材は「とりあえず埋める」より、ネズミがかじりにくい素材を選ぶのがポイントです。
逆に、柔らかい素材だけだと再発しやすくなります。
| 場所 | 考え方(自力で安全にできる範囲) | 注意 |
|---|---|---|
| 小さな隙間 | 金網・金属系の詰め物+上からパテ等で仕上げ(かじられにくくする) | 配線が絡む場所は無理しない |
| 通気口・換気口 | 破れた網は交換、ズレは固定(開口を残す設計は潰さない) | 通気を塞ぐと結露や換気不良の原因に |
| 窓・扉のすき間 | 建付け改善・すき間材で補助(まずは「閉まる状態」に寄せる) | 根本は修理が必要なこともある |
- 高所・屋根まわりの作業を脚立で無理にやる(転落リスクが高い)
- 配電盤・配線の貫通部を自己判断で触る(感電・火災リスク)
- 換気・通気のための開口を塞いでしまう(結露や臭気の原因)
トラップの置き方|「壁ぎわに複数」が基本(安全対策もセット)
トラップは「1枚だけ置く」より、通り道にまとめて置く方が当たりやすいです。
ネズミは壁ぎわを通りやすいので、置く場所の優先順位はシンプルです。
置き方の基本(これだけ守る)
- 部屋の真ん中ではなく、壁ぎわ・物陰・配管に沿うラインへ
- 1か所に1枚より、同じラインに複数(「通路全体」を押さえる)
- フンが出る場所、食品庫・ゴミ箱の近くは優先(ただし子ども・ペットの動線は避ける)
- 設置したら、毎日チェックして記録(放置しない)
参考:粘着トラップは「通路全体に複数枚配置」が基本とされる資料もあります。
東京都「都民のためのねずみ防除読本」(PDF)
毒餌は「最後の手段」|安易に使うと長引きやすい
毒餌(殺そ剤)は、状況によっては必要になりますが、自己流で始めると死骸回収ができない→悪臭や虫の二次被害、という形で長引くことがあります。
毒餌を急がない方がいい理由
- 死骸の場所が分からず、におい・ハエなどの二次被害になりやすい
- 子ども・ペットがいる家では誤食リスクを管理しにくい
- 「入れない(封鎖)」ができていないと、外からまた入ってきて終わりにくい
補足:公的な衛生管理の資料でも、薬剤(殺そ剤)を使う場合は承認されたものを用いるなどの考え方が示されています。
厚生労働省資料「ねずみ等の防除(IPM)」
自力の限界ライン|ここに当てはまるなら「封鎖範囲の特定」を外注した方が早い
次に当てはまるほど、自力で粘るより「侵入口の特定と封鎖範囲」をプロに出した方が、結果的に安く・早く終わりやすいです。
- 天井裏・壁の中の音が続く(出入口が分からない)
- フンが毎日出る/増える(複数匹・巣が近い可能性)
- 侵入口が複数ありそう(配管・換気口・基礎・屋根まわりなど)
- 賃貸・マンションで共用部や配管ルートが絡みそう
- 再発を繰り返している(「封鎖が未完」になりやすい)


ネズミ駆除|超音波でダメなら次にやること(封鎖・清掃・トラップ)


超音波で「1週間判定が不合格」だった場合、次は封鎖(入れない)と清掃(においの目印を減らす)とトラップ(減らす)をセットで進めるのが近道です。
順番を間違えると長引きやすいので、この章では「やる順」と「自力で安全にできる範囲」を固定してまとめます。
- 封鎖:まず「見える隙間」「手が届く範囲」から潰す(危険箇所は触らない)
- 清掃:フン尿は安全装備→湿らせて回収→拭き取り(舞い上げない)
- トラップ:壁ぎわの通り道に複数。毎日チェックして放置しない
- 7日でサインが止まらない/天井裏っぽいなら、侵入口特定と封鎖範囲は業者で確定した方が早い
手順1:封鎖(入れない)|「屋外の見える隙間」から
自力対策で結果が出やすいのは、捕まえるより入れない状態を作ることです。
まずは屋外から見える範囲で、入口候補をチェックします。
入口候補チェック(見える範囲だけでOK)
- 配管(エアコン・給湯器など)の壁貫通部:パテ割れ・すき間
- 換気口・通気口:網の破れ、カバーのズレ
- 基礎・外壁まわり:小さな欠け、穴、取り合いのすき間
- 勝手口・窓:建付けのすき間、下部の浮き
- 脚立で屋根や高所を無理に触る(転落リスク)
- 配線が絡む場所を自己判断で触る(感電・火災リスク)
- 換気や通気のための開口を塞いでしまう(結露・換気不良の原因)
参考:侵入口の考え方は自治体の資料も分かりやすいです。
東京都「都民のためのねずみ防除読本」(PDF)
手順2:清掃(においの目印を減らす)|「湿らせて回収」が基本
フン尿がある場所は、ネズミの通り道の“目印”になりやすいことがあります。
掃除は無理のない範囲で、舞い上げない手順で行ってください。
- 手袋・マスクを着用(素手で触らない)
- フンは湿らせてから回収(乾いたまま掃かない)
- 回収後、拭き取りで仕上げ(通り道のラインを軽く拭く)
- 掃除道具は分ける(食器用・台所用と兼用しない)
- 天井裏・床下に無理に入って掃除する(危険が大きい)
- フンを見つけて焦って、乾いたまま掃除機をかける(舞い上がりやすい)
手順3:トラップ(減らす)|「壁ぎわに複数」「毎日チェック」
トラップは「1つ置いて待つ」より、通り道を押さえて当たる確率を上げるのがポイントです。
ネズミは壁ぎわを通りやすいので、置き場所の優先順位はシンプルです。
置き方の基本(最小ルール)
- 壁ぎわ・物陰・配管に沿うラインへ(部屋の真ん中は避ける)
- 同じラインに複数(「通路全体」を押さえる)
- 子ども・ペットの動線は避ける(触れない位置・入れない場所)
- 毎日チェックして放置しない(処理が遅れるほど衛生面が悪化しやすい)
ここで見切りをつける目安|「封鎖範囲が確定できない」と長引きやすい
封鎖・清掃・トラップをやっても、次の状態なら「入口が特定できていない」「封鎖が足りない」可能性が高いです。
無理に粘るより、侵入口の調査で封鎖範囲を確定した方が早く終わりやすいです。
- 新しいフンが毎日出る/増える
- 天井裏・壁の中の音が続く(場所が絞れない)
- 侵入口が複数ありそう(屋外側に候補が多い)
- 再発を繰り返している(「どこかが残っている」状態)
「自力でどこまでやるか」を決めたら、見積もりは“比較前提”で取るとトラブルを避けやすいです。
ネズミ駆除業者|【比較】全国対応3社の使い分け(状況別)


超音波は「試す価値」はありますが、天井裏や壁の中が絡むと、自力だけでは封鎖範囲を確定できず長引くことがあります。
ここでは、全国対応の相談先を「役割」で分けて、迷わず動けるように整理します。
比較の軸は「合計金額」より、封鎖範囲・保証条件・追加条件です。
「原因→封鎖→再発防止」まで一連で整理したい:駆除ザウルス
- 天井裏・壁の中が疑わしい
- 封鎖と保証も含めて整理したい
- 一度で落ち着かせたい
相見積もり・比較の受け皿:害獣駆除屋
- 1社で決めたくない
- 相場感を掴みたい
- 提案内容(封鎖範囲・保証)を比べたい
緊急・総合窓口(まず状況整理):害獣駆除110番
- 急いで相談したい
- ネズミか確信がない
- まず受付で対応可否を確認したい
見積もりで揃えるポイント(ここが揃うと比較がブレない)
- 侵入口封鎖:箇所数(何カ所)/施工範囲/材料が書面で出るか
- 保証:期間だけでなく、再訪条件・対象外条件が書かれているか
- 追加料金:どんな条件で出るか。作業前に「金額と理由→了承後に実施」か
- 駆除:訪問回数(何回で完了想定か)が明確か
全国対応3社:目的別の相談窓口(比較前提でOK)
「原因→駆除→侵入口封鎖→再発防止」まで、必要範囲をまとめて整理したい人向け。
「1社で決めたくない」「相場感と提案内容を比べたい」人向け。
「急ぎ」「正体が不明」など、まず窓口を一本化したい人向け。
ネズミ駆除の超音波でよくある質問(FAQ)


- 超音波は本当に効きますか?
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効くケースもありますが、全員に確実とは言い切れません。
家の構造(壁・家具の遮り)や、ネズミの侵入経路・餌場の有無で結果が変わりやすいです。
おすすめは「1週間判定」で、フン・音・荒らし跡が減るかをメモして結論を出す運用です。
- 何日くらい使えば「効いた・効かない」が分かりますか?
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目安は「3日で置き場所を調整」「7日で合否判定」です。
なんとなく置きっぱなしにすると、ムダ買いとムダ時間になりやすいので、期限を先に決めてください。
- 何台必要ですか?1台で足りますか?
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まずは「サインが出る部屋」に1台でOKです。
広い家で部屋数が多い場合は、2台あると「サイン側」と「侵入口側」に分けられて試しやすくなります。
ただし、台数を増やす前に「餌・水・隠れ場所」を減らす方が結果に直結しやすいです。
- 置く場所はどこが正解ですか?
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基本は「壁ぎわの通り道」「正面が塞がれていない位置」です。
家具や壁で遮られると届きにくくなるため、棚の奥や物陰は避けてください。
迷ったら、キッチンなら「冷蔵庫横→シンク下外側→食品庫手前」、天井点検口周辺なら「入口側→壁ぎわ→窓側」の順で置き替えると結論が出しやすいです。
- ペットがいても使えますか?
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ペットの種類や個体差で反応が変わるため、「様子を見ながら」が前提です。嫌がる様子(落ち着かない、耳を気にする等)があれば使用を止めてください。
不安が強い場合は、超音波に頼り切らず、生活改善・封鎖・トラップ中心に切り替える方が安全です。
- 超音波でダメだったら、次は何からやればいい?
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順番は「封鎖→清掃→トラップ」です。捕まえる前に、入れる状態を残さない方が再発を減らしやすいです。
天井裏・壁の中が濃厚、フンが毎日増える、再発を繰り返す場合は、侵入口の特定と封鎖範囲を業者の調査で確定した方が早く終わりやすいです。


ネズミ駆除|超音波は「短期判定」→ダメなら封鎖・清掃・トラップへ


最後に要点をまとめます。
超音波は、うまく使えば「ムダ買い」を減らせますが、引っ張りすぎると長引きます。
ポイントは「短期で判定して次へ切り替える」ことです。
- 超音波は「置き方」と「判定ルール」で結果が変わりやすい
- 3日で置き替え、7日で合否を出す(フン・音・荒らし跡をメモ)
- 効かないなら「封鎖→清掃→トラップ」に切り替える
- 天井裏・壁の中が濃厚/再発が続くなら、侵入口の特定と封鎖範囲は業者の調査で確定した方が早い
業者に相談するなら、目的別に窓口を使い分けるとやり取りが短く済みます(全国対応3社)。
「原因→封鎖→再発防止」まで一連で整理したい人向け。
「1社で決めたくない」「提案内容を比べたい」人向け。
「急ぎ」「正体が不明」など、まず窓口を一本化したい人向け。
