
屋根裏から「カサカサ」「ドタドタ」って音がする…。
これ、何の動物?放置するとまずい?



自分で屋根裏に入って確認したほうが早い?追い出し方や、塞ぐ場所も知りたい…。
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
「屋根裏の動物」は、正体が見えないぶん不安が大きいですよね。
ただ、結論から言うと最初にやるべきは「特定」ではなく「安全確保」と「侵入口の当たりを付けること」です。
屋根裏に入るのは転落・粉じん・咬傷などのリスクがあるため、基本は屋根裏に入らずに外側と室内から判断していきます。
この記事では
- 屋根裏の動物トラブルで最初にやること(安全と被害拡大の止め方)
- 3分で候補を絞る判別ガイド(音・フン・侵入口・季節)
- 侵入口マップ(家のどこを塞ぐか)を「図解ベースで文章化」
- 動物別の深掘り対策(ネズミ/コウモリ/ハクビシン/アライグマ)
- 自力の限界ライン、費用相場、業者選びと見積もり比較
を分かりやすく整理しつつ、入口となる総合窓口・比較サイトと、最終候補として検討したい専門業者(駆除ザウルスなど)の使い分けを解説します。
- 屋根裏の動物は「屋根裏に入らず」音・フン・侵入口で候補を絞れる。
- 再発させないコツは「追い出し」より侵入口封鎖(塞ぐ場所の特定)が主役。
- 被害が続く・フンが増える・天井のシミやニオイが強いなら、早めに相見積もりで比較すると失敗しにくい。
屋根裏に動物がいるとき最初にやること|「入らない・触らない・被害を止める」


屋根裏の動物トラブルは、最初の動き方で「被害が広がるか/早く収束するか」が決まります。
ここはやる順番だけ押さえてください。
- 屋根裏に入らず、音の時間帯を1〜2日メモする
「何時ごろ」「どの部屋の上」「軽い音か重い音か」だけで候補がかなり絞れます。 - 室内側の“被害サイン”をチェックする
天井のシミ、強いニオイ、壁際の黒い粒(フン)、配線まわりのかじり跡など。進行しているほど早めの対応が必要です。 - 家の外周を一周して「穴・すき間・破損」を探す
侵入口候補を見つけるほど、次の「侵入口マップ」の精度が上がります(高所は無理をしません)。 - 追い出しより先に“塞ぎたい場所”の当たりを付ける
追い出しても入口が残れば、別個体が入り直します。再発を止める主役は封鎖です。
屋根裏の動物を3分で絞る判別ガイド|音・フン・侵入口で推定する


正体が分からないと不安ですが、屋根裏の動物は「音」「フン」「侵入口の位置」でかなり推定できます。
ここでは代表4種(ネズミ/コウモリ/ハクビシン/アライグマ)を中心に、外しにくい見分け方をまとめます。
音で絞る|「軽い」「羽ばたく」「重い」で分類
- 軽いカサカサ・チチチ…:ネズミ系の可能性が上がる(壁の中や天井裏を走る)
- バサバサ・羽ばたき:コウモリの可能性(夕方〜夜に動きやすい)
- ドタドタ・ゴトン(重量感):ハクビシン/アライグマなど中型以上を疑う
フンで絞る|「粒の大きさ」と「落ち方」を見る
フンは素手で触らず、手袋・マスクのうえで観察します(掃除は後半の各動物H2で整理します)。
- 米粒〜小さな黒い粒が散らばる:ネズミ疑い(壁際・天井点検口付近に出やすい)
- 乾くと崩れやすい粒が“まとまって”落ちる:コウモリ疑い(換気口付近や壁面の下に溜まりやすい)
- 大きめで量が多い/悪臭が強い:ハクビシン・アライグマ疑い(長期化しやすい)
侵入口の位置で絞る|どこから入りやすいか
屋根裏に通じる入口は、家のつくりで「出やすい場所」があります。次の章の「侵入口マップ」で図解ベースに整理しますが、先にポイントだけ押さえておきます。
- 配管・配線の貫通部や通気口まわり:ネズミが疑いやすい
- 屋根裏換気口・軒天のすき間:コウモリ/中型害獣どちらも候補
- 軒天の破れ・瓦や板金のズレ:ハクビシン/アライグマなど中型以上を疑いやすい
侵入口マップ|家の「どこを塞ぐか」を図解ベースで文章化(屋根裏の動物・共通)


屋根裏の動物対策は、「追い出し」よりも侵入口封鎖(入れない状態を作る)が本丸です。
ここでは、家を上から下へ“地図を見るように”点検できるよう、侵入口になりやすい場所をマップ化して整理します。
ポイントは「上(屋根)→中(軒天・換気)→下(外壁・基礎)」の順で見ることです。
上側に入口があると、中型害獣(ハクビシン・アライグマなど)も疑いやすくなります。
- 高所作業は無理をしない(脚立・屋根上は転落リスクが高い)
- 塞ぐのは「動物が出た/いない確度が高い」と判断してから(中に残ると悪臭・再侵入の原因)
- 「ウレタン・スポンジだけ」は噛み破られやすい(ネズミ対策では特に注意)
マップの見方|まず家を「6つのゾーン」に分ける
外周を一周するときは、家を次の6ゾーンに分けて見ると見落としが減ります。
- ゾーンA:屋根の頂部〜谷(瓦・板金・棟まわり)
- ゾーンB:軒先・軒天(屋根のふち〜天井板)
- ゾーンC:屋根裏換気(換気口・ガラリ・小窓)
- ゾーンD:外壁の貫通部(配管・配線・エアコン穴)
- ゾーンE:開口部(シャッター・勝手口・床下点検口周辺)
- ゾーンF:基礎・床下(通気口・基礎のすき間)
侵入口チェック表|「場所→痕跡→塞ぎ方」を一気に把握
| ゾーン | 侵入口になりやすい場所 | 見つけやすい痕跡 | 疑いやすい動物 | 塞ぎ方の考え方(例) |
|---|---|---|---|---|
| A | 板金の浮き/瓦のズレ/棟まわりの破損 | 破片・泥・足跡っぽい汚れ/断熱材の荒れ | 中型(ハクビシン・アライグマ) | 破損箇所の補修+再侵入されない固定(専門施工推奨) |
| B | 軒天の割れ・穴/鼻隠し・破風のすき間 | 黒ずみ・擦れ跡/毛/強いニオイ | コウモリ〜中型まで | 金網・パンチング材など“噛み破られない材料”で補強封鎖 |
| C | 屋根裏換気口の網の破れ/ガラリのすき間 | 換気口の下にフンが溜まる | コウモリ/小動物 | 目の細かい金網で補強(通気は確保して塞ぐ) |
| D | 配管まわりの穴/エアコン配管のパテ劣化 | 黒い擦れ(体の脂)/かじり跡 | ネズミ | 金網+耐候シーリング/モルタル等で“齧れない構造”に |
| E | ドア下のすき間/シャッター脇のすき間 | 床際の汚れ/フン/通り道の擦れ | ネズミ | ブラシ・パッキン・金具で隙間を潰す(内外両面) |
| F | 基礎通気口/基礎と土台のすき間 | 通気口付近の汚れ・毛 | ネズミ(侵入の起点になりやすい) | 金網で通気口を補強+基礎の隙間は硬い材で封鎖 |
侵入口の「優先順位」|迷ったらこの順に潰す
候補が多くて迷う場合は、次の優先順位で「怪しい入口」から当たりを付けると効率的です。
- 破損している場所(穴・割れ・網の破れ):ここが最優先。動物は“弱いところ”から入ります。
- フンが溜まっている真上/近く:コウモリやネズミは痕跡が出やすい。
- 配管・配線などの貫通部:小さなすき間でも侵入経路になりやすい。
- 通気口・換気口:網が弱い・劣化していると侵入口になりやすい。
- 基礎・床下まわり:ネズミの場合、ここが入口の起点になっていることが多い。
メモ用テンプレ(コピペして使ってOK)
音がした場所(部屋名):
音の種類(軽い/羽ばたき/重い):
音の時間帯(夕方/深夜/明け方など):
フン・汚れが見つかった場所:
侵入口候補(ゾーンA〜Fで):
【動物別】ネズミが屋根裏にいる場合の対策|ラットサイン→封鎖→清掃の順で再発を止める


ネズミは警戒心が強い一方で、通り道(ラットサイン)ができると同じルートを使い続けやすいのが特徴です。
対策は「追い出し」より侵入経路を断つことが中心になります。
ネズミの典型サイン|「音・フン・擦れ・かじり」をセットで見る
- カサカサ/チチチ系の軽い足音(夜〜明け方に出やすい)
- 黒い粒状のフン(壁際・点検口付近・配線まわりに出やすい)
- 擦れ跡(黒っぽい汚れ):壁・配管・梁に“通り道の筋”が出る
- かじり跡:木材・断熱材・配線被覆など(危険)
- 独特のニオイ:尿臭が気になる/部屋に上がってくる
ネズミの侵入口になりやすい場所(ネズミ特化のミニマップ)
ネズミは「床下→壁内→天井裏」と立体的に移動することがあります。
屋根裏で音がしていても、入口は屋根ではなく地面に近い場所にあるケースが珍しくありません。
- 基礎通気口・床下換気口(網が弱い/破れている)
- 配管の貫通部(キッチン・洗面・給湯器まわりの穴)
- エアコン配管の穴(パテの劣化・すき間)
- 勝手口・玄関・シャッター周り(下部のすき間)
- 外壁のひび・隙間(経年でできた小さな欠け)
自力でやるならこの順番|「生活音の減少」→「入口の当たり」→「封鎖」
ネズミ対策は「何をどの順でやるか」が重要です。順番が逆だと、手間が増えたり再発しやすくなります。
まずは何時ごろに音がするか、1〜2日だけメモします。
追い出し・封鎖の効果が出たか判断しやすくなります。
侵入口候補を見つけるほど、封鎖の精度が上がります。外周一周で「ゾーンD・F」を重点的に見ます。
ネズミは柔らかい素材を突破しやすいので、金網・金属メッシュ・モルタル等を組み合わせて“構造として塞ぐ”意識が大切です。
封鎖材の選び方|「噛み破られない」が最優先
- 金網・金属メッシュ:通気を残しつつ侵入を止めたい場所に向く(通気口・換気口など)
- 硬い充填材+シーリング:配管まわりなどの“穴”を塞ぐときに向く
- ドア下のすき間材(ブラシ・パッキン等):開口部のすき間対策に向く
逆に、スポンジ・柔らかい発泡材だけで埋めると、かじられて再侵入されることがあります。
短期の応急処置にはなっても、再発防止としては弱くなりがちです。
屋根裏の清掃・消毒|フン掃除は「乾かさない」「舞わせない」
ネズミのフン掃除は、吸い込まない・触れないが基本です。
掃除機で乾いたフンを吸うと舞いやすいので、無理はしません。
- 換気(可能なら窓、難しければ作業時間を短く)
- マスク・手袋を着用し、フン周辺を軽く湿らせてから回収する
- 二重袋で密閉して廃棄(自治体ルールに従う)
- 汚れが広範囲/断熱材まで汚染しているなら、清掃込みで業者に任せた方が安全で確実


【動物別】コウモリが屋根裏にいる場合の対策|「追い出し」+「侵入口封鎖」+「清掃消毒」で再発を止める


屋根裏のコウモリ対策は、ネズミ以上に「入口を塞ぐ設計」が重要です。
理由は、コウモリが一度ねぐらにすると、同じ出入口を繰り返し使い、フンが溜まりやすいからです。
重要:コウモリは野生鳥獣として扱われ、捕獲や殺傷は法律・自治体ルールの対象になることがあります。自己判断で捕獲器を使ったり、天井裏で追い詰めるのは避け、「追い出し(出ていく方向を作る)→封鎖」を基本に考えてください。
コウモリのサイン|「羽ばたき音」「換気口付近のフン」が分かりやすい
- パタパタ/バサッという羽ばたき音(夕方〜夜に出入りが多い)
- 換気口・軒天の下に黒いフンが点々と落ちる(乾くと崩れやすい)
- 軒先・換気口まわりの黒ずみ(出入りの擦れ・汚れ)
- 屋根裏のアンモニアっぽい臭い(フン尿が溜まると強くなる)
コウモリの侵入口になりやすい場所(コウモリ特化ミニマップ)
コウモリは「広い穴」より、軒先・換気・板金のすき間のような“入りやすい隙間”を使いがちです。
侵入口は次の順で疑うと効率的です。
- 屋根裏換気口(ガラリ・ベント):網の破れ/隙間が広い
- 軒天(屋根の裏側の板):割れ・たわみ・隙間
- 破風・鼻隠しのつなぎ目:板金の浮き・ズレ
- 瓦の隙間・板金の隙間:経年で浮いた部分
自力対策の基本手順|「追い出し」→「出入口の特定」→「封鎖」
コウモリ対策は、順番を間違えると屋根裏に閉じ込めてしまうリスクがあります。
自力でやる場合は、最低限この流れで進めてください。
日没前後に、換気口・軒先を遠目に確認します。出入りがある場所は、フンが落ちていたり黒ずみがあることが多いです。
屋根裏で追い回すと室内側へ迷い込むこともあります。
基本は外側の出入口を中心に、出入りしやすい状態を保ったまま、活動が落ちるタイミングを待ちます(繁殖期は特に慎重に)。
換気口は塞ぎ方を間違えると結露・カビの原因になります。
通気を確保しつつ、侵入できない網・部材で補強する考え方が重要です。
封鎖の考え方|換気口は「目の細かい金網」で補強する
コウモリ対策の封鎖は、ふわっと埋めるのではなく、再侵入できない“構造”にするのがコツです。
- 換気口・ガラリ:目の細かい金網で補強(通気を維持)
- 軒天の割れ・穴:硬い板材やパンチング材などで補修(雨・風の影響も考慮)
- 板金の浮き:固定して隙間をなくす(DIYが難しければ無理をしない)
フン掃除の注意点|乾いたフンは舞うので「湿らせて回収」が基本
コウモリのフンは乾くと崩れやすく、掃除機で吸うと粉じんが舞うことがあります。
無理に天井裏へ入るより、被害が多い場合は清掃まで含めて業者に任せた方が安全です。
- フンを乾いたまま掃かない(舞う)
- 素手で触らない(手袋・マスク)
- 臭いが強い/断熱材まで汚れているなら、清掃・消毒もセットで考える


【動物別】ハクビシンが屋根裏にいる場合の対策|「重い足音」「ためフン」なら早めに本格対応


ハクビシンは中型害獣で、屋根裏に入ると音が大きく、臭いも強くなりやすいのが特徴です。
さらに、決まった場所にフンをする「ためフン」傾向があり、放置すると清掃コストが跳ね上がります。
ハクビシンのサイン|ネズミと違って「ドスドス」「同じ場所のフン」が出やすい
- ドスドス/ゴトゴトと重い足音(夜間〜明け方)
- 同じ場所にフンが溜まる(ためフン)
- 果物・生ごみっぽい臭い+アンモニア臭が混じることがある
- 屋根・軒天の破損(入口が“穴”レベルになっていることも)
侵入口になりやすい場所|「屋根上」より「軒先・破風の弱点」が狙われやすい
ハクビシンは体が大きいぶん、侵入口も「それなりの開口」になりやすいです。
侵入口は次を優先して疑います。
- 軒天の破損・抜け:板が割れている/穴が空いている
- 破風・鼻隠し・板金の浮き:つなぎ目が弱いとこじ開けられる
- 瓦のズレ・落ち:古い屋根ほど入口化しやすい
- 屋根裏換気口:網が弱い・枠が外れている
自力で難しい理由|「追い出し」だけだと戻る、封鎖は高所+補修が絡む
ハクビシンは「追い出しても入口が残っていれば戻る」典型パターンが多いです。
さらに、侵入口が軒天や屋根周りにあることが多く、封鎖は高所作業+補修になりがちです。
- 脚立・屋根上作業は転落リスクが高い(無理をしない)
- 入口が破損していると、塞ぐ前に「直す」工程が必要になる
- 捕獲は自治体ルール・許可が絡むことがあるため、自己流は避ける
業者に頼む場合の「見積もりの見どころ」|封鎖範囲と清掃範囲で差が出る
ハクビシンは、費用の差が「どこまで塞ぐか」と「どこまで清掃するか」で出やすいです。
見積もりでは次を必ず確認してください。
- 封鎖箇所が具体的に書かれているか(「封鎖一式」だけは要注意)
- 破損補修が含まれるか/別料金か(軒天・板金など)
- ためフン清掃・消毒の範囲(断熱材の交換が必要かも含めて)
- 再発保証の条件(期間・対象・無料対応の範囲)


【動物別】アライグマが屋根裏にいる場合の対策|危険性が高いので「無理に追い出さない」が基本


屋根裏の動物がアライグマの場合、結論から言うと自力での対応はおすすめしません。
アライグマは中型で力が強く、追い詰めると攻撃的になることがあるためです。
さらに、侵入口が「穴レベル」になっているケースもあり、追い出しだけしても再侵入しやすい傾向があります。
安全優先
屋根裏に入っての追い出し、捕獲器の設置、棒でつつくなどは避けてください。
室内に降りてきたり、反撃されるリスクがあります。
まずは「家族・ペットの安全確保」→「侵入口の把握」→「専門業者に相談」が基本です。
アライグマのサイン|「重い足音」「うなり声」「屋根や軒天の破損」がセットで出やすい
- ドタドタ/ゴトゴトと大きな足音(夜間〜明け方)
- キーキー/うなり声のような鳴き声が混じることがある
- 軒天が抜けている・破れているなど、入口が大きい(穴・裂け)
- 屋根まわりの汚れ・ニオイが強くなりやすい(フン尿が溜まると顕著)
侵入口になりやすい場所|アライグマは「屋根の弱点」と「登れるルート」を使う
アライグマは登攀が得意で、屋根周りの弱点を入口にしてしまうことがあります。
侵入口は次の順に疑うと見落としが減ります。
- 軒天の破損・抜け:穴が空いている/板が外れている
- 破風・鼻隠し・板金の浮き:つなぎ目がこじ開けられている
- 屋根裏換気口(ガラリ・ベント):網や枠が壊れている
- 煙突・配管の立ち上がり:カバーが無い/隙間が大きい
また、侵入口そのものだけでなく、「屋根に上がれるルート」(雨樋付近、フェンス、近い樹木の枝)もセットで見直すと再発防止に効きます。
自力で詰みやすいポイント|「中にいるのに封鎖」するとトラブルが起きる
アライグマ対策で最悪なのが、屋根裏にいる状態で入口だけ塞いでしまうことです。
別ルートから室内に降りたり、家の中で暴れるなど、被害が拡大するおそれがあります。
まずやること(安全優先の順番)
- 夜間の音・場所をメモ(どの部屋の上で鳴るか)
- 屋根裏には入らない(無理に確認しない)
- 屋外から侵入口候補を確認(軒天の穴、換気口の破れ)
- 専門業者に相談して「追い出し→封鎖→清掃」の順で計画
被害を広げないための「応急策」|餌場を消して、屋根に上がる導線を減らす
業者が来るまでの間に、できる範囲で「寄せ付けにくくする」ことは可能です。屋根裏に手を出さず、外側の環境を整えるのが安全です。
- 生ごみ・屋外の餌を放置しない(蓋つき容器へ)
- ペットフードを外に置きっぱなしにしない
- 屋根に近い枝を剪定して“跳び移りルート”を減らす
- 軒天の大きな穴は、無理に塞がず「場所を把握」だけしておく(中にいる可能性があるため)
アライグマは「追い出し+封鎖」だけでなく、フン尿の清掃・消毒や、破損箇所の補修まで含めて初めて再発しにくくなります。
見積もりでは、封鎖範囲/補修範囲/清掃範囲/保証が具体的に書かれているかを必ず確認してください。


屋根裏の動物が特定できないときの判定チャート|「音・フン・入口」で8割当てる


「屋根裏で音がするけど、ネズミなのかハクビシンなのか分からない」状態はよくあります。
ここでは、検索上位の辞書的ページにも負けないように、観察だけで判定しやすい順にチャート化します(屋根裏に入る必要はありません)。
判定チャート(YES/NOで進める)
- Q1:足音が「ドタドタ」「ゴトゴト」と重く、振動がある?
-
- YES → Q2へ
- NO → Q5へ
- Q2:同じ場所にフンが溜まる(ためフンっぽい)/臭いが強い?
-
- YES → ハクビシンの可能性が高い(ためフン+臭いのセットが出やすい)
- NO → Q3へ
- Q3:軒天が抜けている・穴が大きい/うなり声が混じることがある?
-
- YES → アライグマの可能性(破損が大きくなりやすい)
- NO → Q4へ
- Q4:「ドス…ドス…」の移動音で、壁際〜屋根際を往復している感じ?
-
- YES → ハクビシン寄り(移動ルートが一定になりやすい)
- NO → 中型害獣の可能性(特定できないなら現地調査推奨)
- Q5:音が「カリカリ」「コソコソ」「チュチュ…」のように軽い?
-
- YES → ネズミの可能性が高い(壁の中・天井裏を素早く移動)
- NO → Q6へ
- Q6:夕方〜夜に「パタパタ/バサッ」と羽ばたき音がある?換気口付近にフンが落ちる?
-
- YES → コウモリの可能性が高い(換気口・軒天まわりが要チェック)
- NO → Q7へ
- Q7:屋根裏より「軒先・換気口・板金の隙間」周辺で気配が強い?
-
- YES → コウモリ/小動物の可能性(侵入口補強が重要)
- NO → 特定困難(混在・複数侵入口の可能性。現地調査で「侵入口マップ」作成推奨)
判定の精度を上げるメモ項目(屋根裏に入らずOK)
- 音がする時間帯:夕方/深夜/明け方
- 音の種類:カリカリ(軽い)/ドタドタ(重い)/パタパタ(羽)
- 音がする位置:壁際・天井中央・屋根の端(軒先側)
- 屋外のフン:換気口下に点々/同じ場所に溜まる
- 破損の有無:軒天の穴、換気口の破れ、板金の浮き
自力対策の限界ライン|屋根裏の動物は「ここから業者案件」になりやすい


屋根裏の動物は、正しく順番を踏めば自力で改善するケースもありますが、一定ラインを超えると「追い出しても再発」「封鎖が甘くていたちごっこ」になりがちです。
ここでは、相談の判断がしやすいように「業者案件になりやすい条件」を整理します。
当てはまったら業者に相談したいチェック
- 音が1週間以上続く(一時的ではなく定着している)
- 「ドタドタ」「ゴトゴト」と重い足音(ハクビシン/アライグマ系の可能性)
- 換気口・軒天・板金などに破損がある(入口が複数のことも多い)
- フン・尿の臭いが室内まで上がってくる(清掃・消毒が必要になりやすい)
- 赤ちゃん・高齢者・ペットがいて衛生面が気になる
- 何を塞げばいいか分からない(侵入口の特定が難しい)
- コウモリの疑いがある(法規制の関係で自己判断が危険)
とくに「侵入口の特定」と「封鎖の質」は結果に直結します。屋根裏の動物対策は、追い出しだけで終わらず、侵入口マップを確定 → 封鎖 → 清掃(必要なら消毒) → 再発チェックまでを一連で考えるのが基本です。
業者に相談するなら「同じ条件」で2〜3社に当てると失敗しにくい
問い合わせ時は、各社に同じ条件を伝えるほど比較しやすくなります。次のテンプレをそのままメモして使ってください。
- 建物:戸建て/集合住宅、築年数(だいたいでOK)
- 場所:屋根裏(どの部屋の上か)/壁の中/軒先など
- 症状:音(軽い・重い・羽ばたき)/臭い/フンの有無
- 時期:いつから/頻度(毎日・週数回)/時間帯
- 希望:急ぎか/再発防止重視か/予算感(ざっくり)
「まず状況整理」→「相見積もり」→「本命候補で再発防止まで」まで、役割が違う3サービスを組み合わせると、判断が早くなります。
屋根裏の動物に関するよくある質問(FAQ)


- 屋根裏に入って確認したほうが良いですか?
-
基本はおすすめしません。踏み抜き・転倒・感染症リスクがあり、動物を追い詰めてしまう可能性もあります。
まずは「音の時間帯と場所のメモ」「屋外から侵入口候補の確認(軒天・換気口・板金)」で十分です。
安全に判断できない場合は、現地調査で侵入口マップを作ってもらうほうが確実です。
- 追い出しスプレーや超音波は効きますか?
-
一時的に静かになることはありますが、定着している個体や、侵入口が残っているケースでは再発しやすいです。
屋根裏対策は「追い出し」よりも「入口を塞いで再侵入できない状態にする」ほうが効果が安定します。
- 封鎖を先にやれば解決しますか?
-
中にいる状態で封鎖すると、屋内に降りてきたり、別ルートを破って被害が拡大するおそれがあります。
原則は「追い出し(または出入りの停止確認)→封鎖→清掃・消毒→再発チェック」の順です。
とくにアライグマやハクビシン疑いでは、自己判断の封鎖は避けたほうが安全です。
- コウモリは捕まえても良いですか?
-
コウモリは法令上の扱いが絡み、自己判断で捕獲・殺傷するとトラブルになる可能性があります。
基本は「侵入口の特定」「追い出し(適切な方法)」「再侵入防止の封鎖」をセットで、専門業者に相談するのが安全です。
- 見積もりは何社くらい取るのが良いですか?
-
目安は2〜3社です。1社だけだと相場感が分からず、4社以上だと比較が大変になりやすいです。
「総合窓口で状況整理」→「相見積もりで同条件比較」→「本命候補で再発防止まで確認」という流れだと判断が早くなります。
- 料金はどれくらいかかりますか?
-
被害の範囲・侵入口の数・封鎖範囲・清掃や消毒の有無で大きく変わります。
軽度なら数万円で収まることもありますが、封鎖箇所が多い/清掃が必要/保証付きの本格プランになると、総額が上がるケースもあります。
見積もりでは「封鎖の範囲」「清掃・消毒の範囲」「保証条件」が書面で明記されているかを重視してください。
- 「一式見積もり」は危ないですか?
-
内訳が不明な「一式」は、追加料金トラブルの温床になりやすいです。
調査範囲、追い出し方法、封鎖箇所、清掃・消毒、保証の条件などが具体的に記載されているかを確認しましょう。
「追加が必要な場合は作業前に説明する」と明言してくれる会社は安心材料になります。
- 保証はどこを見れば良いですか?
-
保証は「期間」だけでなく「条件」が重要です。
どの侵入口を保証対象にするのか、再発時は無償で何をしてくれるのか(点検のみ/再封鎖まで含むのか)を確認してください。
口頭だけで判断せず、書面に残る形で確認するのがおすすめです。
- 賃貸・マンションでも対応できますか?
-
可能ですが、勝手に穴を塞いだり工事をするとトラブルになることがあります。
まず管理会社・大家へ連絡し、対応範囲(共用部/専有部)を確認してから進めるのが安全です。
業者に相談する場合も「賃貸(または分譲)」を最初に伝えておくと話が早いです。
- フンを掃除するときの注意点は?
-
素手・素顔での掃除は避け、マスク・手袋などで防護したうえで、粉じんを吸い込まないようにしてください。
強い臭いや量が多い場合は、清掃・消毒まで含めて業者に任せたほうが安全です。
とくに屋根裏は足場が不安定なため、無理に入らない判断も重要です。
屋根裏の動物対策まとめ|「動物別のコツ」+「侵入口マップ」で再発を止める


屋根裏の動物対策は、知識だけだと簡単そうに見えますが、実際は「どこから入っているか」を外すと終わりません。
最後に、要点だけを短く整理します。
- 屋根裏の動物は、まず「音・フン・入口」で当たりをつける(屋根裏に入らずOK)
- 対策の本体は「追い出し」よりも「侵入口マップの確定→封鎖→再発チェック」
- ネズミは小さな隙間、コウモリは換気口・軒先、ハクビシンはためフン、アライグマは破損が大きくなりやすい
- 中にいる状態で封鎖すると悪化しやすいので、順番を間違えない
- 迷ったら同条件で2〜3社比較し、封鎖範囲・清掃・保証を「書面」で確認する
「どの動物か分からない」「入口が多そう」「再発が怖い」という場合ほど、侵入口マップを作って封鎖設計を固めるのが近道です。
まずは状況整理から始め、必要なら相見積もりで条件比較、最終的に再発防止まで任せられる本命候補で固める流れで進めてください。






