
東京でシロアリ駆除を頼むと、だいたいどれくらいの費用がかかるんだろう?



床がフワッと沈む場所があって不安…。東京の家の事情もふまえて、業者選びや相場の目安を知りたいです。
こういった疑問や不安にお答えしていきます。
東京都内でシロアリ駆除を依頼するとき、いちばん気になるのは「いくらかかるのか」と「どこに頼めば失敗しないか」だと思います。
築年数の経った木造一軒家や、建て替え前の二世帯住宅、狭小地に建つ3階建て住宅など、東京特有の住宅事情もあって、被害の出方や費用感には少しクセがあります。
この記事では、東京都内の気候や住宅事情をふまえながら、シロアリ駆除の料金相場の見方・業者の選び方・行政窓口との役割分担まで、順番に整理していきます。
最初にこの記事の結論をお伝えし、そのあとで詳しく解説していきます。
- 東京都内では、ヤマトシロアリとイエシロアリの被害が多く、木造一軒家でのシロアリ駆除はおおむね数万円〜数十万円が目安。被害範囲と施工内容によって大きく変わります。
- 「1㎡◯◯円〜」などの単価だけで比べると失敗しやすく、駆除+予防+保証年数+点検内容までセットで見ないと、本当にお得かどうかは分かりません。
- 東京対応の業者で失敗したくないなら、シロアリ110番で総合相談しつつ、街角シロアリ駆除相談所や害虫駆除屋で同条件の相見積りをとるのが、もっとも現実的で安心な進め方です。
東京都内のシロアリ被害の特徴とよくある発生場所


同じ「シロアリ被害」でも、東京23区の密集した住宅地と、多摩地域のゆとりある一軒家・傾斜地の住宅とでは、被害の出方や気づき方が少しずつ異なります。
東京都内では、古い木造アパートや長く住み続けている一軒家、増改築を重ねた二世帯住宅などで、床下や水回りまわりからシロアリ被害が見つかるケースが目立ちます。
特に、床下の高さが低くて風が通りにくい家や、昔ながらのタイル張り浴室が残っている家では、知らないうちに土台や束柱から被害が広がっていることも珍しくありません。
東京で多いシロアリの種類(ヤマトシロアリ・イエシロアリ)
東京都内〜関東地方で主に問題になるのは、次の2種類です。
- ヤマトシロアリ:日本各地に分布する地下シロアリで、床下や土台まわりから被害が始まりやすいタイプです。進行速度は比較的ゆるやかですが、長期間放置すると柱や土台がスカスカになり、耐震性にも影響します。
- イエシロアリ:温暖で湿気の多い地域に多く、巣が大きくなる性質があります。都内でも東京湾沿いのエリアや、川沿い・低地の住宅地で被害事例が報告されており、発見が遅れると2階・屋根裏まで被害が及ぶこともあります。
どちらのシロアリも、地中や床下など「ふだん目にしない場所」から入り込むため、見た目に大きな変化が出るころには、すでに内部の被害が進んでいることが多いのがやっかいな点です。
羽アリの発生・床がフワフワする・木部を叩いたときの音が軽いなど、ささいなサインを見逃さないことが、東京都内の一軒家でも被害を小さく抑える大事なポイントです。
被害が出やすい場所とチェックしたいサイン
東京都内の住宅でシロアリ被害が出やすいのは、次のような場所です。
- 浴室・脱衣所・洗面所・キッチンなど、水回りの床下まわり
- 北側の和室や日当たりの悪い部屋の畳下・押し入れまわり
- 玄関框(かまち)や勝手口付近、ベランダ・ウッドデッキとの取り合い部分
- 床下換気口の前に物置や自転車が置かれていて、通気が悪くなっている場所
具体的なサインとしては、次のようなものがあります。
- リビングや廊下の一部だけ、歩くとフワフワ沈む感覚がある
- ドアや引き戸の建て付けが急に悪くなり、開け閉めしづらくなった
- 基礎や束石の表面に、土のトンネルのような「蟻道(ぎどう)」ができている
- 春〜初夏にかけて、同じ窓際や照明まわりで羽アリを何度も見かける
こうしたサインがあるとき、「とりあえずホームセンターのスプレーをまいて様子を見る」という判断は、東京都内の一軒家でもおすすめできません。
薬剤のまき方や場所を誤ると、シロアリがより奥の見えない場所に散ってしまい、かえって被害範囲が広がることがあります。まずはプロの床下点検で現状を把握したうえで、駆除と予防の計画を立てるのが安全です。
東京の気候・住宅事情とシロアリ被害の関係
東京は、夏の高温多湿と「ヒートアイランド現象」による夜間の蒸し暑さが特徴的なエリアです。梅雨〜秋雨の時期には短時間の強い雨も増えており、床下や基礎まわりに湿気がこもりやすい条件がそろっています。
さらに、23区内の密集住宅地では「隣家との距離が非常に近い」「建物が建て詰まっていて風が通りにくい」、多摩地域では「傾斜地・造成地に建つ住宅が多い」など、それぞれ特有のリスクがあります。
- 狭小地の3階建て:床下の高さが取れず、点検や換気が不十分になりやすい。
- 古い木造住宅:昔ながらのタイル張り浴室や土間が残っていて、水が回りやすい。
- 低地・川沿いの住宅地:地盤が湿りがちで、床下の湿度が高い状態が続きやすい。
大きな地震の被害調査では、「シロアリや腐朽で弱っていた木造住宅ほど倒壊リスクが高い」との指摘もあり、東京都内でもシロアリ対策は耐震対策の一部と考えたほうがよいレベルになっています。
「まだ大丈夫だろう」と放置するよりも、数年に一度は床下の点検や予防処理を検討しておくほうが、結果的にトータルコストを抑えやすくなります。
東京のシロアリ駆除料金相場の見方


ここからは、東京都内でシロアリ駆除を依頼するときの「料金相場の見方」について整理していきます。
シロアリ駆除の広告では、「1㎡◯◯円〜」「◯坪◯万円〜」といった表示をよく見かけますが、実際の請求額は次のような条件で大きく変わります。
- 建物の種類(木造一軒家・2世帯住宅・アパート・マンションなど)
- 築年数・延床面積・床下の高さや構造
- 被害の程度(ごく一部か、床下全体・水回りまで広がっているか)
- 施工の内容(駆除のみか、「駆除+予防+保証」までセットか)
ホームページに書かれている単価は、あくまで「目安のスタートライン」です。実際の金額は、現地調査で床下の状況を確認したうえで決まるのが一般的です。
そのため、「単価が一番安い業者=一番お得」とは限りません。東京都内の一軒家であれば、次の3つをセットで確認しながら比較するのがポイントです。
- 被害部分だけの「スポット駆除」か、床下全体+水回りまで含めた施工か。
- 浴室やキッチンの下地に補修が必要な場合、その費用が別途かどうか。
- 保証年数と、保証期間中に再発したときの再施工が無償か一部有償か。
同じ「20万円」の見積りでも、「被害箇所だけを軽く処理して終わり」のプランと、「駆除+床下全体の予防+5年保証」まで含まれるプランでは、数年単位で見たときの安心感がまったく違います。
東京都内では地震リスクも無視できないため、「シロアリ+腐朽で弱った状態を放置しない」という意味でも、目先の安さより中身を重視して料金相場を見ていくことが大切です。
木造一軒家の料金イメージ
木造一軒家の場合、延床面積・床下の構造・被害の広がり方によって金額は変わりますが、東京都内の実務感覚としては、次のようなレンジをイメージしておくと検討しやすくなります。
- 床下の一部だけ被害が出ているケース:おおむね5〜10万円前後
- 床下全体+水回りを含む広範囲の被害:おおむね10〜25万円前後
- 長年放置して土台や柱まで広範囲に被害が出ているケース:補修工事を含め20〜40万円以上
ここで大事なのは、「何坪でいくら」よりも、「どこまで施工してその金額なのか」を必ず確認することです。
- 床下全体を薬剤処理してくれるのか、被害箇所だけの処理なのか。
- バリア工法・ベイト工法など、どの工法を採用し、そのメリット・デメリットは何か。
- 保証書の発行有無と、保証期間中の点検頻度・再施工ルール。
シロアリ駆除の費用だけでなく、シロアリ駆除の費用相場と内訳を解説した記事も参考にしながら、「この見積りはどの作業にいくらかかっているのか」を整理しておくと安心です。
マンション・アパートなど集合住宅の目安
東京都内では、マンション1階部分や木造アパート・テラスハウスでシロアリ被害が見つかるケースも少なくありません。この場合、戸建てとは少し事情が変わります。
- 専有部分と共用部分の境界があり、施工できる範囲が制限される。
- 管理組合や管理会社への事前連絡・承認が必要になることが多い。
- 床下に直接入れない構造の場合、薬剤注入の位置や工法に制約が出る。
そのぶん施工範囲は戸建てより狭くなる場合もありますが、東京都内では人件費や交通費も含めて、7〜15万円前後のレンジになることが多い印象です。
見積りを取る際は、次のような点もあわせて確認しておきましょう。
- 「どこまでが専有部分で、どこからが共用部分か」
- 「共用部分に薬剤を散布する場合、管理組合の承認が必要か」
事前に管理会社とも情報を共有しておくことで、「せっかくシロアリ業者を手配したのに、当日になって施工できなかった」というトラブルを防ぎやすくなります。
追加費用が発生しやすいケース
シロアリ駆除の見積りで意外と見落としがちなのが、「追加費用がかかりやすい条件」です。東京都内の一軒家でよくあるのは、次のようなパターンです。
- 床下点検口がなく、新たに点検口を設置する必要がある。
- 床下に水たまりや泥が溜まっており、排水や乾燥の作業が必要。
- シロアリ被害に加えて、腐朽やカビが進行しており、木材交換や補強工事が必要。
- 都心から離れた郊外・山寄りエリアなどで、出張費が別途かかる。
見積書を比較するときは、
- 「基本料金」
- 「追加作業の単価」
- 「再発時の対応(無償か有償か)」
といった項目が分かるように説明してもらうと、あとから「聞いていなかった」という行き違いを防ぎやすくなります。
シロアリ110番・街角シロアリ駆除相談所・害虫駆除屋などの比較サービスを使えば、こうした条件をそろえたうえで複数社の見積りを並べて比較しやすくなり、「内容のわりに高いのか安いのか」を判断しやすくなります。
東京のシロアリ駆除|建物条件別の目安料金(戸建て・マンションなど)


ここでは、東京都内で相談の多い「木造一軒家」「マンション1階部分」「店舗併用住宅」などを例に、シロアリ駆除の目安料金を整理します。
あくまで現地調査前の参考レンジですが、「このくらいの被害なら、およそこれくらい」という感覚を持っておくと、見積りを受け取ったときに判断しやすくなります。
※スマホでは左右にスクロールできます
| 建物・状況 | 作業のイメージ | 目安料金帯 | チェックしたいポイント |
|---|---|---|---|
| 木造一軒家(部分的な被害/床下の一部) | 被害箇所の調査 シロアリがいる部分の薬剤処理(駆除) 周辺の軽い予防処理 | おおよそ5〜10万円前後 (施工範囲が狭い場合) | 「どこからどこまで施工するのか」 床下全体か、被害部分だけかを確認。 |
| 木造一軒家(床下全体+水回りを含む広範囲) | 床下全体の調査 被害箇所の駆除処理 床下全体の薬剤処理(予防) 浴室・キッチンなど水回り周辺の重点施工 | おおよそ10〜25万円前後 (延床面積・被害の広がりで変動) | 「駆除+予防」と「保証年数」が セットになっているかを確認。 |
| マンション1階部分・テラスハウス | 室内・バルコニー・外周部の調査 基礎付近や玄関まわりの薬剤処理 共用部分との境界を確認しながら施工 | おおよそ7〜15万円前後 (専有部分の広さ・構造による) | 管理組合・管理会社との連携が必要か、 事前に確認しておく。 |
| 店舗併用住宅・小規模事務所 | 住居部分と店舗・事務所部分の調査 床下・土間・バックヤードなどの処理 営業時間に配慮した施工スケジュール | おおよそ10〜30万円前後 (面積と営業形態で上下) | 「営業時間外施工」の可否と、 夜間・早朝料金の有無を確認。 |
| 長期間放置された重度の被害 | 床下・柱・土台の広範囲に被害 腐朽部分の補修や補強工事が必要なケースも 複数日にわたる施工 | おおよそ20〜40万円以上 (補修工事の有無で大きく変動) | 駆除費用と大工工事・補修費用が 分けて見積られているかをチェック。 |
- 上記はあくまで目安で、延床面積・床下の高さ・被害の広がりによって金額は大きく上下します。
- 「◯◯円ポッキリ」といったプランでも、床下点検口の新設・水回りの補修・遠方出張費などが別料金になることがあります。
- 見積書では、「駆除作業」「予防処理」「補修工事」「保証関連費用」などが分けて記載されているかを必ず確認しましょう。
東京都内は、人件費や交通事情の影響もあり、同じ施工内容でも地方よりやや高めになる傾向があります。そのぶん、1社だけで決めずに、内容と金額を横並びで比べることがとても大切です。
このあとで、東京都内からも依頼しやすいシロアリ駆除サービス3社(シロアリ110番・街角シロアリ駆除相談所・害虫駆除屋)の特徴を比較しながら、「どの窓口から動き出すとスムーズか」を整理していきます。
東京対応のシロアリ駆除3サービス比較(シロアリ110番・街角シロアリ駆除相談所・害虫駆除屋)


「東京都内でシロアリ駆除を頼みたいけれど、どの業者に連絡すればいいか分からない…」という場合、まずは窓口のタイプごとに役割を整理すると選びやすくなります。
ここでは、東京にも対応している3つのサービス(シロアリ110番・街角シロアリ駆除相談所・害虫駆除屋)を比較してみましょう。
| 項目 | シロアリ110番 | 街角シロアリ駆除相談所 | 害虫駆除屋 |
|---|---|---|---|
| タイプ | シロアリ駆除の総合窓口型サービス(全国対応) | シロアリ駆除に特化した比較・紹介サービス | 害虫全般に対応する比較・紹介サービス(シロアリにも対応) |
| 想定シーン | 「まず状況を聞いてほしい」 「東京都内で動ける業者を紹介してほしい」 「費用感と保証内容をまとめて相談したい」 | 「複数のシロアリ業者の見積りを比較したい」 「予算と保証年数を見ながら選びたい」 「相場より高くないか確認したい」 | 「シロアリ以外の害虫もまとめて相談したい」 「とにかく早く来てほしい」 「東京都内の加盟店ネットワークから紹介してほしい」 |
| 対応エリア | 全国対応(東京都23区・多摩地域も対象) | 関東エリア(東京・神奈川・千葉・埼玉など)をカバーする加盟店ネットワーク | 全国対応(東京都内の加盟店とも提携) |
| 料金イメージ | 1㎡あたり1,320円〜の目安(66㎡以下は一律料金プランあり) 見積り額以上は原則追加請求なし。 | 1㎡あたり1,100円〜の目安(相場よりやや安め) 追加料金なし・無料点検付きプランを用意。 | シロアリ駆除は1坪あたり4,400円〜など、分かりやすい基本料金制。 出張費・見積り無料、追加料金なしを掲げている。 |
| 強み | 24時間365日受付で、問い合わせ件数・顧客満足度ともにトップクラス。 日本しろあり対策協会指定工法を採用する加盟店が多く、施工品質と価格のバランスが取りやすい。 | 複数社を横並びに比較しやすく、「相場より高いか安いか」を判断しやすい。 無料点検や保証がセットになったプランが多く、費用対効果を重視したい人向き。 | シロアリを含めた害虫全般に対応し、最短即日駆けつけのケースも。 加盟店ネットワークにより、東京都内でもエリアを問わず相談しやすい。 |
| 同条件指定のしやすさ | ◯: 「木造一軒家・築年数・延床面積・気になる場所」などを伝えれば、条件に合う加盟店を紹介してもらいやすい。 | ◎: 「◯坪・保証◯年・床下全体処理」など、テンプレ条件で複数社に一括見積り依頼しやすい。 | ◯: シロアリ+他の害虫の相談も含めて条件を伝え、内容と価格のバランスが良い加盟店を紹介してもらえる。 |
| 保証・アフター | 最長5年保証が標準的(詳細は紹介先業者による)。 再発時の再施工条件や定期点検の有無は、見積り時に確認。 | 無料点検付き・追加料金なしのプランを用意。 「何年保証か」「再発時の対応」が分かりやすく表示されているか要チェック。 | サービス全体としては「追加料金なし・アフター対応あり」を掲げる。 実際の保証年数・再施工条件は、担当業者ごとに異なるため要確認。 |
| 参考イメージ/公式・申込み | まずは総合窓口として状況を整理したい人向け。 総合窓口|シロアリ110番に無料相談 | 複数社の見積りを比較しながら、予算と条件に合う業者を選びたい人向け。 比較重視|街角シロアリ駆除相談所で見積り申請 | シロアリ以外の害虫も含めて相談したい・とにかく早く来てほしい人向け。 価格重視|害虫駆除屋で複数社見積り |
3サービスの使い分けイメージ
- まず状況を整理し、東京都内で動ける業者を紹介してほしい:
→ 総合窓口としてシロアリ110番に連絡し、「木造一軒家・築年数・延床面積・気になる場所」などを伝えて、対応可能な加盟店を紹介してもらう。 - いきなり1社に決めず、内容と価格を比べてから選びたい:
→ 街角シロアリ駆除相談所で、「◯坪・保証◯年・床下全体処理」など同じ条件で複数社に一括見積りを依頼し、相場感をつかんだうえで絞り込む。 - シロアリ以外の害虫トラブルもまとめて相談したい・できるだけ早く来てほしい:
→ 害虫駆除屋を通じて、24時間受付のコールセンターから東京都内の最寄り加盟店を手配してもらい、シロアリ+他の害虫もまとめて相談する。
どのサービスを利用する場合も、「駆除だけ」ではなく、予防処理と保証まで含めたトータルな提案になっているかどうかを必ず確認しましょう。
東京都内の住宅は、地震や台風などのリスクも複合的に受けます。短期的な金額だけでなく、「これから先の5年・10年を安心して暮らすための投資」として、シロアリ駆除のプランを比較してみてください。
東京でシロアリ駆除を依頼するときの流れ(調査〜見積り〜施工)


「シロアリ駆除」と聞くと、大がかりな工事をイメージして不安になる方も多いですが、実際の流れはそこまで複雑ではありません。
ここでは、東京都内の木造一軒家をイメージしながら、相談〜調査〜見積り〜施工までの一般的なステップを整理しておきます。
1. 無料相談・問い合わせ(事前ヒアリング)
最初の一歩は、電話やインターネットからの無料相談です。シロアリ110番・街角シロアリ駆除相談所・害虫駆除屋などに連絡すると、オペレーターや担当者から次のようなことを聞かれます。
- 建物の種類(木造一軒家・二世帯住宅・マンション1階・アパートなど)
- 所在地(◯◯区/◯◯市)と、最寄りの駅やエリアのイメージ
- 築年数・おおよその延床面積(◯坪くらい など)
- 気になっている場所(浴室まわり・玄関・和室の畳下・ベランダ付近など)
- 過去にシロアリ駆除や予防処理をしたことがあるかどうか
ここで完璧な情報を用意する必要はありません。分かる範囲で正直に話せば十分です。
「少し盛って言う」「被害を小さく見せる」といったことをすると、あとから追加作業や追加料金が発生しやすくなるので、ありのままを伝えたほうが結果的に得です。
2. 現地調査でチェックされるポイント
日程が決まると、東京都内の自宅まで調査員や施工担当者が床下点検に来てくれます。
一般的には、次のようなポイントが細かくチェックされます。
- 床下点検口の位置と、床下の高さ(人が入れるスペースがあるか)
- 土台・束柱・大引きなどの木部に、食害や蟻道がないか
- 浴室・キッチン・トイレの下に、水が回っていないか・湿気がこもっていないか
- 基礎のひび割れや隙間から、シロアリが出入りした形跡がないか
- 床下換気口の位置や大きさ、風の通り道が確保されているか
調査の所要時間は30分〜1時間ほどが多く、立ち会いが必要な場合でも「最初と最後に説明を聞く」イメージです。
床下の写真や動画を撮影して見せてくれる業者だと、現状をイメージしやすく、対策の必要性も納得しやすくなります。
3. 見積書で必ず確認したいこと
現地調査のあと、状況に合わせた見積書が作成されます。
このとき大切なのは、「総額」だけで判断しないことです。東京都内は物価も人件費も高めなので、安さだけを追いかけると、必要な施工が抜けてしまうリスクもあります。
必ず、次の点を紙やメールの書面で確認しましょう。
- 施工範囲:床下全体か、被害箇所のみか、水回り周辺も含むか。
- 施工内容:駆除だけなのか、「駆除+予防+保証」までセットなのか。
- 採用する工法(バリア工法・ベイト工法など)と、そのメリット・デメリット。
- 保証年数と、保証期間中に再発した場合の再施工が無償か有償か。
- 床下点検口の新設・大工工事・出張費など、追加料金が発生しうる項目。
複数社から見積りを取るなら、「施工範囲」「保証年数」「支払い総額」をできるだけ同じ条件にそろえて比較するのがコツです。
その意味でも、街角シロアリ駆除相談所や害虫駆除屋のような比較サービスを経由すると、条件のすり合わせがスムーズになりやすいです。
4. 施工当日の流れと所要時間
施工当日は、まず作業内容やタイムスケジュールの説明があります。そのうえで、近隣への配慮(車の駐車場所・資材の置き場など)も軽く打ち合わせします。
一般的な木造一軒家(延床30〜40坪)で、床下全体の駆除+予防処理を行う場合、所要時間はおおむね半日〜1日程度です。
- 作業前:施工範囲・使用薬剤・注意点の説明/床下の再確認・養生
- 作業中:床下での薬剤処理(木部・土壌)/必要に応じた補修や補強作業
- 作業後:床下写真の報告/施工内容の説明/今後の予防方法のアドバイス/保証書の説明
「ニオイが心配」「ペットがいる」「小さな子どもがいる」といった場合は、事前にその不安も伝えておきましょう。
最近は、臭いの少ない薬剤や、人・ペットへの影響に配慮した薬剤を採用している業者も多く、東京都内でもそうした薬剤を標準採用している会社が増えています。
東京都・区市町村の相談窓口とシロアリ駆除業者の役割分担


「まずは東京都や区役所、市役所に相談したほうがいいのかな?」と迷う方もいると思います。
ここでは、東京都や区市町村など行政の相談窓口と、民間のシロアリ駆除業者の役割分担を整理しておきます。
東京都・区市町村の相談窓口でできること
東京都や各区市町村には、生活衛生や住環境に関する相談窓口があり、シロアリを含む害虫についての一般的な情報を教えてくれることがあります。
たとえば、次のような内容は、行政の窓口や公式サイトで確認できることが多いです。
- 「これはシロアリなのか、別の虫なのか分からない」といった相談
- シロアリ被害が健康や生活にどんな影響を与えるか、といった一般的な説明
- 自分でできる基本的な対策や、民間業者に依頼するときの注意点
自治体によっては、パンフレットや公式サイトで「シロアリと住まいの関係」「住環境の保全」といった資料を公開していることもあります。
まずは仕組みを知りたい、という段階では、行政が出している情報を一度チェックしておくと勉強になります。
逆に、行政ではやってくれないこと
一方で、東京都や区市町村が、実際のシロアリ駆除作業をしてくれるわけではない、という点は押さえておく必要があります。
次のようなことは、基本的に民間のシロアリ駆除業者の仕事です。
- 床下に潜っての詳しい調査や、シロアリの巣の特定
- 薬剤を使った本格的な駆除作業・床下全体の予防処理
- 被害が進んだ木部の交換や補強工事
- 3〜5年といった長期保証や、定期的な床下点検サービス
行政の役割は、おもに「情報提供」と「相談窓口」です。具体的な工事や保証については、民間のシロアリ駆除業者に依頼する必要があります。
「被害の可能性が高そう」と分かったら、早めにシロアリ110番や比較サービスなどを通じて、東京都内で動ける専門業者につないでもらうのが現実的です。
民間のシロアリ駆除業者に任せるべきケース
次のようなサインが一つでも当てはまる場合は、自己判断や市販スプレーだけで対処するよりも、早めにプロの調査を受けたほうが安全です。
- 床が「ミシッ」「フワッ」と沈む場所があり、範囲が広がっている。
- 玄関框や柱の表面を押すと、ボロボロ崩れる・スカスカな感触がある。
- 基礎や束石の表面に、土のトンネル(蟻道)がいくつも見つかる。
- 春〜初夏にかけて、同じ窓際・照明まわりで羽アリが何度も出てくる。
このような状態になっているときに、「とりあえず市販スプレーで様子を見る」という選択をすると、シロアリが見えない奥のほうへ散ってしまい、被害の範囲が広がる可能性があります。
東京都内でも、「数年前から羽アリは見ていたけれど、忙しくて放置していた結果、土台の交換と大きなリフォームが必要になってしまった」というケースは少なくありません。
費用を抑えたい気持ちは自然ですが、「重症化してからの高額リフォーム」を避けるためにも、気になったタイミングでシロアリ110番や比較サービス経由でプロの床下調査を受けておくのがおすすめです。
シロアリ駆除|自分でできる予防とDIYの限界ライン


ここからは、「今すぐ業者を呼ぶほどではなさそうだけど、日常の中でできることはしておきたい」という方向けに、自分でできるシロアリ予防と、DIYの限界ラインを整理します。
東京都内の住宅でも、ちょっとした習慣や片づけの工夫だけで、シロアリ被害の出やすさはかなり変わります。
日常のチェックと簡単なメンテナンス
お金をかけなくてもできる予防として大事なのは、「木を湿らせっぱなしにしない」「シロアリの餌になりそうなものを放置しない」ことです。
- 家のまわりに、古い木材・段ボール・植木鉢の受け皿を置きっぱなしにしない。
- 雨どいの詰まりを放置せず、外壁や基礎に雨水がかかり続けないようにする。
- 床下換気口の前に物置や自転車を置いてふさがない(風の通り道を確保する)。
- 浴室や脱衣所でカビが生えるほど湿気がこもる場合は、換気扇や除湿機を活用する。
東京都内の住宅では、狭い庭や駐車スペースの横に、つい木材や不用品を積み上げがちです。
「忙しくてそのまま」「気づいたら何年も動かしていない」という状態だと、その下がシロアリにとって最高の環境になってしまうこともあります。
年に1回でいいので、家のまわりを一周して、「湿った木材や不要物が積み上がっていないか」をチェックする習慣をつけておくと安心です。
市販のベイト剤・スプレーの上手な使い方
ホームセンターやネット通販には、シロアリ対策用のベイト剤や木部用スプレーがたくさん売られています。これらは、あくまで「予防」や「初期の段階」であれば、心強い味方になります。
- ベイト剤:家のまわりの土の中や、基礎近くに設置するタイプ。シロアリが中のエサを食べて巣に持ち帰り、巣全体に効かせる仕組み。
- 木部用スプレー:露出している木部の表面に吹き付けておき、シロアリに食べられにくくするタイプ。
たとえば、東京都内の住宅で「狭い庭にウッドデッキや物置があり、その下がいつもジメジメしている」といった場合、デッキの周りにベイト剤を設置し、見える木部にはスプレーを使っておく、といった使い方ができます。
ただし、闇雲に薬剤をまくのは逆効果になることもあります。とくに、すでに室内で羽アリを見かけているような場合は、自己判断で床下や壁の隙間にスプレーするより、業者の点検を優先したほうが安全です。
市販グッズは、「プロの施工までのつなぎ」や「施工後の日常的な予防」として位置づけるのがおすすめです。
DIYではなく、業者に任せたほうがよいケース
次のような状況であれば、DIYでの対応はやめて、早めに専門業者へバトンを渡したほうがよいラインです。
- 床のフワつきや沈み込みが「一か所だけでなく、少しずつ広がっている」。
- 玄関や和室の柱を軽く叩くと、ポコンと空洞音がする。
- 基礎の外側や束柱に、はっきりとした蟻道が何本もある。
- 毎年のように羽アリを見ているが、きちんとした点検を受けたことがない。
こうしたサインがあるときに、市販スプレーで「見えるところだけ」対処してしまうと、シロアリが家の奥へ逃げ込み、被害の全体像がかえって分かりにくくなることがあります。
東京都内のように地震リスクも高い地域では、土台や柱の健全性を保つことは、「家族の安全」を守ることにも直結します。
DIYで悩み続けるより、早めにプロに状態を見てもらうほうが、結果として費用を抑えやすいケースが多いです。
シロアリ駆除対策に役立つ市販グッズ


最後に、「業者に本格駆除を頼む前にできる範囲で予防しておきたい」「施工後も自分でメンテナンスを続けたい」という方向けに、ネット通販で評価の高いシロアリ対策グッズを紹介します。
実際に購入するときは、必ず最新のレビューや商品説明・注意書きをチェックし、ご自宅の環境に合っているか確認してください。
1. イカリ消毒 シロアリハンター(ベイトタイプ)
シロアリ対策グッズの定番として人気が高いのが、イカリ消毒のベイトタイプ「シロアリハンター」です。
- 家のまわりの土の中や、基礎近くに埋めたり設置するだけの手軽さ。
- シロアリが中の餌を食べて巣に持ち帰ることで、巣全体を弱らせる仕組み。
- 人やペットへの安全性にも配慮された成分で、住宅地でも使いやすい。
東京都内の一軒家であれば、特に湿気がこもりやすい北側の外壁沿いや、ウッドデッキの周辺、庭木の切り株付近などに設置しておくと、「侵入経路の見張り」のような役割を期待できます。
2. 木部処理用スプレー
もう一つ、シロアリ対策として取り入れやすいのが木部処理用スプレーです。商品名は複数ありますが、共通する特徴としては次のような点が挙げられます。
- 屋外ではベイト剤で侵入経路をケアし、室内や軒天など見える木部をスプレーで補強できる。
- デッキの柱・フェンス・物置の木部など、「シロアリが好みそうな場所」をピンポイントで保護できる。
- 「ベイト+スプレー」の二段構えで、予防の厚みを持たせやすい。
例えば、都内の住宅で「隣家との距離が近く、片側の外壁まわりがいつもじめっとしている」といった場合、その側のフェンスや物置の木部にスプレーを使い、足元にはベイト剤をいくつか配置しておく…という組み合わせも検討できます。
東京のシロアリ駆除でよくある質問(FAQ)


- シロアリ駆除は、東京だとどの季節に依頼するのがベストですか?
-
羽アリが飛び出す春〜初夏はシロアリに気づきやすい時期ですが、実際には「気になったときがベストタイミング」です。
シロアリ自体は一年中活動しており、「来年の春まで様子を見よう」と先延ばしにすると、その間に被害が進行してしまうことがあります。
東京のように冬でも極端に冷え込まない地域では、年間を通じて駆除・予防工事が行われています。気になったタイミングで相談してしまうのがいちばん安全です。
- 東京都内の木造一軒家で、シロアリ駆除はどれくらい時間がかかりますか?
-
延床30〜40坪前後の木造一軒家で、床下全体の駆除+予防処理を行う場合、半日〜1日ほどで終わるケースが多いです。
ただし、被害がかなり広範囲だったり、土台の補修・床の張り替えなど大工工事が必要な場合は、プラス1〜2日程度かかることもあります。
事前の現地調査のときに、「何時間くらいかかりそうか」「その間、水回りやトイレは使えるか」などを具体的に聞いておくと安心です。
- 保証期間中にシロアリが再発したら、どうなりますか?
-
多くのシロアリ駆除業者では、3〜5年程度の保証期間を設定しており、その間に同じ場所で再発した場合、無償で再施工してくれるケースが一般的です。
ただし、「どの範囲が保証対象か」「自然災害や大規模なリフォーム後はどうなるか」など、細かな条件は業者ごとに異なります。
見積書や契約書を受け取ったら、「再発時の対応」「無償と有償の境目」について必ず書面で確認しておきましょう。
- 都内のマンション1階でシロアリを見つけた場合、まず誰に連絡すべきですか?
-
分譲マンションの場合は、まず管理会社または管理組合に連絡するのが基本です。
シロアリ被害が専有部分だけの問題なのか、共用部分(基礎・外周部など)にまで広がっているのかで、費用負担の考え方や対応方針が変わるからです。
そのうえで、管理会社指定の業者に依頼するのか、自分で選んだシロアリ駆除業者に相談するのかを決める流れになります。いずれにしても、見つけたときの写真を残しておくと説明がスムーズです。
- シロアリ駆除の支払い方法や分割払いには対応してもらえますか?
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クレジットカード払いや分割払いに対応しているシロアリ駆除業者も増えていますが、すべての会社が同じ条件というわけではありません。
総額が10〜20万円台になるケースも多いため、「一括払いは少し不安」という場合は、見積りの段階で支払い方法を必ず確認しておきましょう。
シロアリ110番や比較サービスを通じて業者を紹介してもらう場合は、「カード払い対応の会社を希望」と事前に伝えておくと、条件に合う業者を絞り込みやすくなります。
東京でシロアリ駆除を「損せず」進めるコツ


ここまでの内容を、東京都内でシロアリ駆除を検討している方向けにまとめると、ポイントは次の通りです。
- 東京は高温多湿で、住宅が密集しているエリアも多いため、床下の通気が悪い家や水回りの多い家ではシロアリ被害が出やすい環境です。
- シロアリ駆除の料金は、「坪単価」だけでなく、施工範囲・予防処理の有無・保証年数・追加工事の必要性などによって大きく変わります。
- DIYグッズはあくまで予防や初期対策用であり、床の沈み・蟻道・羽アリの大量発生などのサインがあれば、プロの床下調査が必要です。
- 行政窓口は情報提供や相談が中心で、実際の駆除や長期保証は民間業者の役割です。東京都や区市町村で基礎知識を押さえつつ、具体的な施工は専門業者に任せるのが現実的です。
そして、東京でシロアリ駆除を「損せず」進めるために、現実的でおすすめの動き方は次の3ステップです。
- まずは総合窓口の シロアリ110番 に状況を相談し、東京都内で動ける加盟店や、おおまかな費用感・施工イメージをつかむ。
- 内容と価格をしっかり比較したい場合は、 街角シロアリ駆除相談所 や 害虫駆除屋 で、「延床◯坪・保証◯年・床下全体処理」といった同じ条件で複数社から見積りをとる。
- 見積書の「施工範囲」「保証年数」「再発時の対応」「追加費用の条件」を書面で確認し、納得できる業者と契約する。
シロアリ対策は、「気になったときにどれだけ早く動けるか」で結果が大きく変わります。今この記事を読んでいるタイミングこそが、一番スムーズに始めやすい瞬間です。
まずは家のまわりと室内の気になる場所を一通りチェックし、そのうえで「シロアリ 駆除 東京」で信頼できる窓口に無料相談してみてください。
小さな一歩が、これから先の10年・20年の住まいの安心につながります。










